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外に出ると、俺たちがここに着いた時にはなかった車が2台停まっていた。俺たちの姿を確認したのか、車から襤褸のマントを羽織った男たちがゾロゾロと降りてきた。12、3人はいるだろうか。


「いっぱい入ってたねぇ」

だるまはケラケラと笑う。


「なんかボロいけど誰?」

「たぶんミミックの残党やな」

そう答えたありさかは背負っていた刀の柄を握った。


「なるせ姫は後ろ下がってる?」

「はぁ? うるさ。だるまこそ下がっててええで」

「いらんわ、俺一人で十分」


その間にも敵はジリジリと近付いてくる。


「じゃあさじゃあさ、倒した数一番少なかったやつが今回奢りってのは?」


俺の提案に二人は異論もなくニヤリと口角を上げる。


「乗った!」


だるまのそれを合図に、3人一斉に動き出す。


真っ直ぐ突進してきた敵の頭に右足で蹴りを入れる。が、簡単に防がれてしまう。やはり女の身体ではあまりに軽すぎたらしい。そのまま足を掴まれる。


「おわっ、」


殺しのプロ相手に手ブラでは少々厳しい様だ。レッグホルスターから拳銃を引き抜く。足が掴まれている力を利用して相手の首に左の足をかけた。頭頂部から拳銃を撃ち込めば、相手はドサリと倒れた。


「まずは1人目」


見上げるほど大きな男たちが次から次へと突っ込んでくる。大きい割にかなり素早い。しかし、この中の誰より小柄ななるせちゃんの身体は、誰よりも速かった。男たちの攻撃をするりと躱して、2人、3人と拳銃を撃ち込んでいく。


ふと視線を横にやると、ありさかが敵をぶん投げているのが見えた。その後ろではだるまがニヤニヤと笑いながら空中で敵の攻撃をヒラヒラと避けている。


「飛ぶのズルいよなぁ……」

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被苦人(プロフ) - そるんさん» 待って頂いてありがとうございます!😭😭😭いつも更新遅くてほんとに申し訳ありません😭😭今後も遅くはなりますが、末永くお付き合い願います🙇‍♀️ (7月4日 23時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
そるん(プロフ) - 更新待ってました!!!!!これからも頑張ってください〜!! (6月1日 18時) (レス) @page27 id: 7bb0a126ac (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» 大変遅くなってしまって申し訳ありません😭 (5月31日 20時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 異能力設定ありがとうございました! (5月31日 15時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます! 3人の異能力設定はふわっとしか決めていない状態なので、またしっかりと決めて詳細を載せたいと思います! しばしお待ちいただけたら幸いです。 (2022年8月24日 12時) (レス) id: 3dd58736bd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:被苦人 | 作成日時:2022年8月1日 23時

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