検索窓
今日:9 hit、昨日:10 hit、合計:17,213 hit

.1 ページ2

side⇒nqrse.


「なぁありさか、あいつまじで一人で来た」


俺が指さすと、ありさかは頭を出して建物の下を覗く。


「うわ、まじやん。さすがにアホすぎん?」


もう一度見下ろすと、薄暗い路地裏に中年の男が一人で立っている。極秘情報の受け渡し、そんな安い嘘でノコノコとやってきた愚かな男だ。


「もう俺一人でサクッとやってくるわ」

「おん、頼んだ」


ありさかの返事を合図に、俺は屋上から男目掛けて飛び降りた。男の首に跨がり、手で口を抑える。


「おじさんよかったね、死ぬ前にJKの太ももに挟んでもらえて」


男の耳元で囁く。困惑した表情を浮かべる男と視線がぶつかり、俺はにこりと微笑んだ。


「ごめんな、俺は別に恨みとかないんだけど」


スカートの下に隠したレッグシースからナイフを一本抜いて、男の首筋に当てる。浅く傷を入れれば、噴水のように血が噴き出した。


「あ、が……」


後ろに飛び退くと、男は首元を手で抑えて力なく倒れていった。ビクビクと身体を痙攣させ、男は程なくして絶命した。



「任務完了、っと」


血の付いたナイフを男の衣服で拭いていると、上から様子を見ていたらありかさが降りてきた。


「なるせ、おつかれ」

「うぃ」

「どうする? もう一件」

「……めんどくない?」

「確かに。明日でいいか、急ぎちゃうし」

「よっしゃあ、じゃあゲーセン行こーぜ!」

「いいねぇ〜」


次の予定がゲーセンに決まりかけたとき、ありさかの携帯が鳴った。ありさかはすぐに携帯を耳に当て、数回短く返事をして電話を切った。


「だるまから、すぐ本部来いって」

「えぇ〜なんで?」

「なんか、大変なことなってるらしい。詳細は合流してからやって」

「なんやそれ」


とりあえず行くか、とありさかと俺はその場を後にした。

.2→←設定



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (41 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
設定タグ:CR
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

被苦人(プロフ) - そるんさん» 待って頂いてありがとうございます!😭😭😭いつも更新遅くてほんとに申し訳ありません😭😭今後も遅くはなりますが、末永くお付き合い願います🙇‍♀️ (7月4日 23時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
そるん(プロフ) - 更新待ってました!!!!!これからも頑張ってください〜!! (6月1日 18時) (レス) @page27 id: 7bb0a126ac (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» 大変遅くなってしまって申し訳ありません😭 (5月31日 20時) (レス) id: dcf9525fc1 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 異能力設定ありがとうございました! (5月31日 15時) (レス) id: cf87f55bfc (このIDを非表示/違反報告)
被苦人(プロフ) - 凛さん» ありがとうございます! 3人の異能力設定はふわっとしか決めていない状態なので、またしっかりと決めて詳細を載せたいと思います! しばしお待ちいただけたら幸いです。 (2022年8月24日 12時) (レス) id: 3dd58736bd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:被苦人 | 作成日時:2022年8月1日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。