新たな人物〜明らかになる真実�◆銑� ページ10
「……とか言いながら、いつまで黙ってるつもりです？」
「「え？」」
声がした方を見ると、そこには青ピクミンがいた。
爆発のためか、左腕を失っている。
そこから垂れ続ける血もそのままに、青ピクミンは喋った。
「今教えておかないと、タイミング無くすよ？」
「……え？」
驚いているのは、私だけのようだ。
しばらくして、赤ピクミンが口を開いた。
「では、言います。
さっきの爆発が起こった後、体についたものを振り払ったのは覚えていますか？」
「は、はい……」
何が明かされるのだろうか。
「あれ、実は――――」
途中で、赤ピクミンがくずおれた。
青ピクミンが、続きを言う。
「振り払ったのは、僕たちの仲間と、その敵たちの『欠片』だ――――」
「何だって!? 本当に!?」
心底驚いた。
そして、もう一つ思い出した。
「そういえば、岩が落ちたあと、ヘルメットの掃除のために使った水は……？」
「それは……これだよ」
青ピクミンが言い、近くを指す。
「え？ これ、水じゃないけど……」
指差したのは、アカチャッピー……の血溜り。
それは、今も広がりつつある。
よく見ると、ここの周りだけ赤い飛沫 (しぶき )があちこちに飛んでいる。
これが、ヘルメットを洗った理由になることはすぐに分かった。
「本当？」
「見てたから、本当だよ」
「え!? 見てたの!?」
「うん」
……ということは、いつから私のことに気付いてたんだ？
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作者名：チョコボスライムヨッシーピクミン(スラヨシ) | 作者ホームページ：http://dqpikuminnovels.blog.fc2.com/
作成日時：2013年11月16日 14時
