ピクミン小説その2 (ページ8)

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明らかになる真実 ① ページ8

「どうしたんですか？そんなに驚いて」

「いや、あの……。
いきなりだけれど、というかそれを見て思ったんだけど……」

それ、とは、ヘルメットの掃除のことである。

「私は、ピクミンの花びらを幸福の象徴だと考えている。それを、殺戮の証である血で汚すのは、とても辛いことでは……と思うんだけど……」

「実はですね、こちらもいきなりですけど……。
あの地上で、たくさんの球体が襲ってきたとき、私、そこにいたんです！」

「えええっ!?」

「私は、オリマーさんを護るのが仕事。なのに、あの時の黄ピクミンを見て、躊躇ってしまった!! しかも、敵を全て倒したあと、オリマーさんは『自分が助かって良かった』ではなく、『多くのピクミンを失ってしまった』と
考えていた！
つまりは、私は自分の身を優先してしまったのに対し、オリマーさんは私たちを
気にかけてくれていたのです!!
私には、到底そんなことはできません!!」

「そんなことを考えていたなんて……。っていうか、居たんだね」

「私は、『オリマーさんを護る』という仕事……決意を曲げてしまった！」

赤ピクミンは、ここで一息ついた。
長い台詞のためか、荒い息と共に多量の血が吐き出され、あらかたきれいになった
私のヘルメットが赤く染まった。
しかし、めげずに掃除を続ける赤ピクミン。