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青葉ころん視点_______
「あんたいつまで見つめあってんのよ」
リビングにあるテーブルの上に、課題である真っ白なワークを広げ睨めっこしている僕に母さんがそう言った
「はやく終わらせないと夏休み最終日に痛い目みるよ?」
「それぐらい分かってるってば…」
どうしても手が進まない僕と数十ページもある数学のワークの戦いのBGMとして、母さんが洗う食器の音が横から聞こえる
「分からないならAちゃんに教えて貰えばいいじゃない」
「…」
それができるなら今こんなに苦労してないから
「あ、そういえば今Aちゃん1人なんだってね
この前スーパー行ったとき帰り道で会ってね、"夏休み終わるまで両親が出張で1人なんです"って
会いに行ってあげなさいよ〜寂しいって言ってたわよ?」
「あーはいはい、僕は今課題で忙しいから話しかけないで」
「ったくどこが忙しいよ、さっきから手が一切動いてないけど?」
あーもう、やっぱ自分の部屋でやろ
わざわざリビングまで持ってきたものをすべて抱えて部屋に戻る
どこ行くのかと目で訴えてくる母さんは無視
「リビングなら集中できると思ったんだけどな…」
勉強机に雑に置き、そのままベッドに倒れ込む
なぜリビングで課題をしようとしてたか
理由はAのことで頭がいっぱいになってしまうから
あの日の夜、Aは僕の気持ちに気付いた様子だった
ずっと気づいて欲しくて行動していたが、いざそのときになるとおかしいほど心臓がぎゅっとなるしバクバクだ
勉強机の真隣に窓があり、そこからAの部屋が見える
気づいたらそこを見ていて、気づいたら頭の中はAのことばかり
「はあ…ドキドキしすぎて死んじゃいそう…」
…でも気づいてもらったからなにって話よ
僕が言葉にして伝えないと、ちゃんとAに気持ち伝わらない…
布団に顔を埋め、全力で叫ぶ
「ああああもうどうしたらいいんだよおおおお!」
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ぽてと - 続き待ってます、!(◍˃ ᵕ ˂◍) (2021年12月5日 11時) (レス) @page44 id: 70448103e2 (このIDを非表示/違反報告)
ほち - この作品を見るのが最近の楽しみになりました。これからも頑張ってください。 (2021年11月20日 11時) (レス) @page43 id: 355ffc5ee2 (このIDを非表示/違反報告)
(´・_・` ) - さとちゃん頑張って! (2021年7月27日 23時) (レス) id: 58f368fc5d (このIDを非表示/違反報告)
(´・_・`) - 「ねえ、〇〇ここでちゃんと言わせて、?好き、僕と付き合って?」私『はいいただきました!ころちゃんの「付き合って?」返事はまさにもちろんです!もちろんなんです!ありがとうございます!わぁぁい!』←これわかる人いますか?私だけだったら恥ずかしい/// (2021年7月3日 22時) (レス) id: 58f368fc5d (このIDを非表示/違反報告)
(´・_・`) - ちょっと、夢主ちゃんそこ変わって。以上私の感想でした (2021年6月21日 21時) (レス) id: 58f368fc5d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:かわの | 作成日時:2021年5月17日 13時