作戦その13 ページ13
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学生にとっての一大イベント、席替え。
月初めの今日、例によって我がクラスでも行われる。
ちなみに今の席は可もなく不可もなく。ああでも、治くんの横顔が拝める点だけは素晴らしかった。
願わくば次もそうなりますように。
「じゃあクジ引きにこーい。番号はランダムで書いていくからなー」
担任の緩いかけ声とともに、我先にと、クジを引きに行くクラスメイトたち。
うわ、あの勢いには混ざりたくないな。後ででいいや。
残りものには福があるっていうしね。
クジを引いて席に戻ると、角名くんと目が合った。
「Aさん、何番だった？」
『15だよ。角名くんは？』
「俺は…」
「6とか微妙やーーー！！」
番号を教えてくれようとした角名くんの声は、治くんの叫び声によってかき消された。
なんだなんだと思って2人でそちらに目線をやると、項垂れている治くんの姿が。どうやら席が微妙だったらしい。
6番の席ってどこだろう。
黒板を見ると、なるほど。やや窓際寄りの、真ん中より後ろといったところか。確かに微妙だ。
ふとその隣の番号に目が止まる。
15？
自分の数字を確認する。15。
あれ、もしかしてこれ、治くんの隣の席説ある？
角名くんは、私に番号を教えてくれる前に治くんのところへ行ってしまった。何番だったんだろう。
まあいいや、移動してしまおう。
クラスメイトの流れにのって新しい自分の席へと動く。
ほんとに治くんが6番だったらどうしようか。そしたらめちゃくちゃ当たりだな、なんて考えていた。
カタン、と音がして、隣の机に誰かの荷物が置かれたのが分かる。
「よろしく」
『………角名くん？』
「うん。どうかした？」
『いや、てっきり治くんが隣なのかと』
「6と9で見間違ってたみたいだよ。俺じゃ不満？」
『いえ、滅相もありません』
新しい隣人は、治くんじゃなくて角名くんだったらしい。
．
「治」
「角名か。なんや？」
「治が引いたの、6番？」
「おん」
「俺9番なんだけど、さっきの発言は数字の見間違いってことにして交換しない？」
「はあ？なんでや」
「…廊下側の一番後ろなんだけど」
「！」
「どう？」
「ええんか？おおきにな！」
「いいよ、こちらこそ」
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はな(プロフ) - ご自分のペースで構いませんので少しずつでも更新して頂いたら嬉しいです。勿論無理にとは言いません！ (2021年11月6日 14時) (
レス) id: 16a4fd6cb5 (このIDを非表示/違反報告)
夜兎 - え･･･マジ好きです。え、待って角名くんかっこよ過ぎん！！？心臓がヤバいです！！！！更新楽しみにしてます！！！！ (2021年7月29日 11時) (レス) id: 133f1b3dfa (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - すみません、ちょっと限界オタクが爆発して．．．めっちゃおもしろくて、スナリンとか天使すぎて胸がギュってなります！更新楽しみに待ってます！ (2020年9月25日 20時) (レス) id: 607a9b7c13 (このIDを非表示/違反報告)
睦月 - やばい、スナリンかわいすぎる．．(真顔）なに？私のことあの世へおさらばさせたいの？ (2020年9月25日 20時) (レス) id: 607a9b7c13 (このIDを非表示/違反報告)
らき(プロフ) - みかんさん» コメントありがとうございます！ぼちぼち更新していけたらと思うのでこれからも読んでいただけると嬉しいです^^ (2020年9月25日 8時) (レス) id: b8f86eff26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らき | 作成日時：2020年6月18日 21時
