【黃紫、緑桃】甘い空気はもう沢山！【赤青、黒橙】 (ページ18)

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じゅうよん！ページ18

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side.宮舘

朝から盛大なあべさくの喧嘩を乗り切り、
目の前でイチャイチャしているいわふかを見つめるラウール。
耳が心做しか赤くて、初だなぁ可愛いなぁとつい眺めてしまう。
けどずっと見ていると翔太が起きてきた時
また大変になるのでそろそろ辞めよう。

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暫くして食卓には俺と阿部とで作ったご飯が並び、全員が椅子についている。
この家の食事は常に俺とサポートひとりで作っている。
料理ができない人もいるので、そこは俺がなんとかしているけど。

渡「おいなんか馬鹿にしてるだろお前。」

いけない、つい料理できない人筆頭を見ていた。
1番身近な料理できない人はやっぱり、幼馴染で恋人のこいつ。

宮「んーん、馬鹿にしてないよ。可愛いなぁって思っただけ。」

可愛い、と翔太に向けて発する度擽ったそうに身を捩るから。
ついついいじわるをしたくなる。

宮「ふふ、翔太可愛い。」

渡「…♪」

あーあ、ふわふわしちゃって。嬉しそうな顔しちゃって。
もう周りにみんながいるってこと忘れてるんだろうなぁ。
本当に可愛い、俺だけの翔太。

宮「翔太、みんないるよ？いいの？」

俺の言葉で我に返って、ぶわっと頬を紅く染め上げる翔太。
もうみんなの目が慈愛。わかるよ、翔太可愛いもんね。
俺も照れる可愛い翔太が見たくてやってるけど、でもね。

宮「…(ﾆｺﾘ」

ひゅ、と佐久間、康二、ラウが息を吸う音が聞こえた。
俺のだから。なんて大人げなかったかな？

深「おーこわ。自分でやったのに。」

元よりさして興味もないいわふかは他人事。
阿部はいっそ嬉しそうだから放って置く。
目黒は震える康二を抱き寄せてる。流石だね。
照れてた翔太は辺りが静かになったのに驚いたのか、
顔を隠す指の隙間から目を覗かせた。可愛い。

宮「翔太、ごめんね。みんなもほら、食べないと冷めちゃう。」

渡「ほんっっっと悪趣味。…いただきます。」

空腹には勝てない翔太。いや照れ隠しだな、あれは。
翔太に続いてみんながご飯に手を付け始める。
今日のご飯少し翔太には多いかな。
そうだ、ある程度ご飯が済んだらラウの話をしなければ。

渡「おなかいっぱい。」

宮「はいはい。」

案の定翔太は三分の一ほどを残して箸を置く。
男子高校生がキラキラの瞳で見てくる。本人は無意識みたい(笑)

宮「ラウ、食べる？」

パッと表情が明るくなる。犬みたいな子だなぁ。
うちには犬みたいなのいっぱいいるけど。

宮「その前に、ラウの今後について話させてくれないかな。」