道に迷った、はぐれた君に《ピクミン》 (ページ1)

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１話ページ1

「ねぇー－
起きたみたー－い」

ゆっくりとした声が聞こえた。
のんびりしている。

「待っててー！
すぐ行くからー－！！」

今度は甲高い声だ。
とても早口でそう言った。

「本当ぉ！？
見るぅ！！！」

少ししゃがれた、元気そうな声だった。
ていうか、自分、展示物じゃないんですけど。

『はぁ、。』

浅いため息をついた。
細い息だったくせに、頭に大きな音で鳴り響いた。

あたりを見渡す。

“青”、“黄”、“赤”、“紫”、“白”。

青と黄が喋っている。
何を話しているかは分からないけど、
チラチラと自分を見ている。

赤と紫は、自分の横に座っている。
赤は、疲れているのか、頭をコックリさせながら寝ている。
紫は、さっきの二匹の声が聞こえた方を見ていた。

白は、
自分の方をギロッと睨みつけていた。

懐かしい感じがした

いつ……………だ……………？

“ズキン”

頭に激しい痛みが走った。

っっ痛い。

今は、

考えないでおこう。