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武田さんの前に立つ康くんの腕を後ろから掴む。


家康「A、何故そのゴミを庇う?」


A「………ゴミ、じゃない。

康くんが旗印戦に勝ったからって、これはやり過ぎだよ…!」


上杉「Aちゃん…」


私も、康くんも、どちらも譲らない状況に、動いたのは明智さんだった。


明智「い、家康くん、僕がキレイにするよ。

僕、強い人に憧れてて。

…家康くんと、友達になれたらなあって」


A「明智さん…!」


家康「明智……」


明智「なに?」


家康「ゴミの分際で下品な笑みを浮かべおって…!」


康くんが明智さんを蹴り飛ばす。


明智「ご、ごめんなさい!」


A「明智さん……!」


井伊「媚びてあれかよ…」


家康「…興がそれた」


康くんはそう言うと、静かに教室を出て行った。



***



理事長「しかし、わからんもんじゃのお」


魔村「何がでしょうか」


理事長「無敗を誇った家康が唯一負けた相手。

それが、武田信玄。

家康はいきなり、歴史を覆しおったわけだ……」



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作者名:まる | 作成日時:2022年9月23日 16時

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