【新・信長公記】夏の夜の夢路 (ページ22)

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みやびside

みやび「クローンは決められた運命を生きるのが定め…」

どうすれば戦を止められるのか…。
理事長室から出て、屋上へ行く。

信長「また貴様か。食うか？」

そこには信長くんがいて、……また干し柿を食べていた。
…いつも何か食べているような気がするのは、気のせいでしょうか…

みやび「私は学校では食べませぬ。父様にそう教わりました」

信長「うつけが、学校で食べるから美味いのだ」

みやび「信長くんは、人って変われると思いますか？」

信長「くだらぬ質問だ。人は変わらん」

みやび「なぜですか？」

信長「柿は干されようと柿だ。人も変わらん」

みやび「私は変われると思います。

大事なのは、何と出会うかです。

確かに、柿は干されても柿。

でも干すことで甘くなります。

太陽の光をあび、甘さを増すように、人も誰かと出会うことで変われると思います」

私は、意見が分かれた信長くんの元をあとにした。

信長「あまい、なあ…。

貴様はどう思う？」

A「気づいて、いたのですか？」

信長「ああ」

A「立ち聞きするつもりは無かったのですが…

みやびちゃんと、真剣なお話をされていたようだったので、出るタイミングを逃してしまいました。

…人は変われるか…、それは…、その人の強さ、次第でしょうか？」

信長「強さ次第、か…」

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