【新・信長公記】夏の夜の夢路 (ページ11)

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翌日。

「ぶどうの収穫一番の県、分かるかあ？」

伊達「ありがとうございます。我が故郷、山形。

…今後、一緒に食べよう、A」

先生の質問に、すぐに手を挙げたのは伊達さん。

今日は私の前の席に座っている。

武田「バカってぇ！ぶどうは山梨に決まってるら。

Aとぶどうを食べるのは俺だ！」

私の後ろの席に座る武田さんが、机を叩いたかと思うと、伊達さんに反論する。

伊達「武田ぁ…、おめごしゃるぞ…」

武田「何を言ってんだ…、おめぇぶっさるぞ！」

じりじりとにらみ合うおふたりが近くなり、間の席に座る私は背を低くするしかない。

A「おふたりとも、私を間に入れて喧嘩しないでください！」

黒田「おいおい、Aが困っているのが見えんのか」

上杉「まあまあふたりとも。どちらのぶどうも甘くておいしいですよ」

伊達・武田「「黙れ、上杉！」」

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