Fidelity in Love 2〈アンナチュラル〉 (ページ47)

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休話2 ページ47

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先生「木林、おまえ赤点だから、追試な」

木林「えー！」

先生「えーじゃない。誰かに教えてもらえ。

…ああ、ちょうど良かった、伊藤。お前テスト満点だっただろ？

悪いが、木林の面倒みてやってくれ」

木林「……！！」

「…少しだけ、なら…」

木林「……ごめんね、伊藤さん」

「ううん、人に教えるのも、勉強になるから…」

木林「…ありがとう」

夕陽がさす放課後の教室。

―――おだやかに笑う、彼女の笑顔が大好きだった。

＊＊＊

prrrr

「もしもし南雲？今日休みって言ってたよね？ごはん行かない？」

木林「―うん、大丈夫だよ」

Aからの電話を終える。

高校を卒業し、それ以来は別々の道に進んだが、UDIで再会をした。
全く、というほどではないけれど、雰囲気がかわった彼女。

明るく振舞う姿は、噂で聞いていた、彼女のお姉さんのようで。
…憶測でしかないけれど、きっと、お姉さんの代わりをしようとしているんだろう。
一度だけ、姉はわたしたち家族の太陽なのだ、と話していたのを覚えている。

彼女が笑顔を見せる度、笑顔の奥に、泣いている彼女がいるように、感じるのだ。

＊＊＊