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中堂「酒くせえ…クソが。クソの役に立たねえこいつら」
すーすーと隣で、東海林さんと久部くんの寝息が聞こえる。
ああ、寝ちゃったんだ…と少ししてから気づく。
三澄「あ、絵本だ！中堂さん、この絵本読んでもいいですか？弟によく読んであげたんですよねえ」
中堂「ああ、好きにしろ」
起きるタイミングを逃して、中堂さんと三澄さんの会話が耳に入る。
中堂「知らないだろ、マイナーだからな。
俺にはよくわからん。いい絵本かどうか、そいつに才能があったのか、なかったのか」
三澄「中堂さん、何か、何か出来ることがあれば、法医学者として、何か出来ることがあれば…」
中堂「今やってる」
三澄「……そうですね」
ふたりの会話を聞いて、涙が一筋流れた。
寝起きの生理現象なのか、それとも、その会話が悲しかったのか、わからない。
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作者名：まる | 作成日時：2018年3月9日 15時
