今日:27 hit、昨日:15 hit、合計:179,081 hit
小｜中｜大
72 ページ32
.
Aside.
解剖室で、解剖台に寝そべる中堂さん。
…額に手をあてている。
あの仕草をする時は、決まって、夕希子さんを思い出している時だ。
「…中堂、さん」
中堂「なんだ…伊藤か…」
「昨日のご遺体、残念でしたね」
中堂「ああ……、」
昨日赤い金魚だと連絡をもらったご遺体は、わたしたちの探しているものと違った。
中堂「……だが、」
中堂さんは起き上がり、解剖台に座り、わたしの頭に手を添えた。
中堂「安心しろ、必ず見つけ出す」
「……っ、」
添えた手を動かし、小さい子供をあやすように、撫で始めた。
「…そうですよね、見つかりますよね…」
小さくつぶやいたその言葉は、不安になる自分自身に言ったのかもしれない。
中堂「ああ、……必ず見つける」
→
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 293人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まる | 作成日時：2018年3月9日 15時
