Fidelity in Love 2〈アンナチュラル〉 (ページ2)

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神倉「え～～、楽しそうなところすみません。三澄さんにお願いがあるんです。

この事件知ってます？

半年前、うちで解剖した事件なんですけど」

「ああ！主婦ブロガー殺人事件！覚えてます！」

久部「主婦ブロガー、殺人事件？」

東海林「名の知れた主婦ブロガーで、結構人気で、レシピ本とか出したりしてたんだけど…」

東海林さんが説明を始めた。

久部「殺すくらいなら別れればいいのに」

三澄「別れられないから、事件が起こるんじゃない？」

「殺人事件の半数以上は、親子、夫婦、兄弟の親族間同士っていいますしねえ」

東海林「うかうか結婚も出来ないわ～」

神倉「検察側の証人として出廷してほしいんです。

解剖した先生はうちを辞めた後、引退されて、今は鹿児島の老人ホームです。で、代理の証人を出さなきゃいけない」

三澄「でしたら、中堂さんのほうが良いと思います。

実はわたし、裁判に出たことないんです。大学ではいつも教授が出ていて。

中堂さんのほうが慣れてるだろうし」

中堂「代理証人なんて誰がやるか。俺は他人の鑑定を信用しない」

いつものように悪態をつく中堂さん。

「あ～……中堂さんは今出廷できないんです」

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