Fidelity in Love 〈アンナチュラル〉 (ページ7)

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帰ろう、として、一本だけタバコを吸おうと喫煙所に。
中堂さんはわたしがタバコを吸うことをひどく嫌う。…健康を気にしてくれてるんだけど。

「あれ、」

遠くに見慣れた顔がいる。

「南雲ーーーーー！」

おーい、と手を振った。

木林「……A、」

タバコの火を消して、わたしに気づいた南雲に駆け寄る。

「おつかれー！…今日も搬送あったんだ、？」

木林「ああ、今UDIに引き渡したところ。

…かなり腐敗進んでて、もしかしたらまだにおうかも」

自分の腕のにおいを確認する南雲。
そんな南雲の胸元に顔を近づけた。

「ああー、確かに、ちょっとにおうね」

南雲とは、高校の同級生で、偶然UDIで再会した。
元々仲が良かったから、以来よくお食事に行っている。

木林「出張、今日までだったんだ？」

「そう！…出勤は明日からでも良かったんだけど。中堂さんが荒れてないか気になって」

木林「ふふ、確かに機嫌悪かったなあ」

「もーみんなにそう言われた」

木林「………あー、ごめん、今日通夜があるから、そろそろ戻って準備しないと。

また時間ある時、ご飯いこうか」

「うん！じゃあ、仕事がんばって」

木林「ありがと」

南雲を見送って、わたしも帰路についた。

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