Fidelity in Love 〈アンナチュラル〉 (ページ38)

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わたしたちは無事に救助されて、UDIまで送り届けられ、三澄さんと久部くんは所長に送られて帰った。

中堂「………………」

2人きりとなったUDI、所長室。

「……きゃ、」

中堂さんに腕をひかれ、すっぽりと中堂さんの胸の中に閉じ込められた。

「…なかどう、さん」

中堂「…心配、したんだぞ…」

「ごめんなさい…」

中堂「お前まで、失ってしまうかと……」

「………、」

中堂「頼むから…、

頼むからお前は、俺の前からいなくなるな」

わたしを抱きしめる、中堂さんの力が強くなった。
少し苦しく感じるけれど、中堂さんの体温を感じて、ああ生きているんだと実感する。

「はい…、」

中堂「復讐する相手が増える」

「ふふ……、忙しくなっちゃいますね、中堂さん」

中堂「笑い事じゃない」

「…そういえば、電話で名前で呼んでくれましたね」

中堂「………必死だったんだ」

照れくさそうに中堂さんは言った。

――――中堂さんが恋人を失ったように、わたしも大切な姉を事件で失った。

“赤い金魚”

それだけが手がかり。
わたしたちは犯人を見つけ、復讐する。

その目的を共有し、復讐するためだけの運命を共にすると誓った仲なのだ。

→

中堂さんに心配してもらいたいが為に、三澄班への参加でした。。