ライラックは初めて知った ページ11
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*京都在住ヒロイン
それは、ひと夏の、不思議な出来事でした。
まるで映画のヒロインになったかのようだった。
真夏の京都は暑い。じわじわと熱気の音が響く。
いつものようにバイトを終えて、家に帰る途中だった。
「…すみません、」
そう声をかけたのは、同い年ぐらいの男の子。
東京からひとりで、京都に観光にきたそうで、道に迷ってしまったらしい。
時間もあるし、と言って、近くの三条駅まで案内した。
その道中、気もあって、少し話をしただけなのに、楽しかった。
明日東京に帰るということだったから、
「わたしで良ければ、案内しましょうか、」
彼――亮くんと、離れがたくて、そう提案した。
快くOKしてくれた亮くんと、わたしのお気に入りの場所を案内して、最後は京都駅まで送って、さようなら。
「ありがとう、楽しかった!」
とはしゃぐ彼に、わたしの胸はチクチクしていた。
それが恋のはじまりだったと気づくのは、彼が帰ってしまってからのことだった。
***
ライラックの花言葉
「恋の芽生え」
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まる(プロフ) - 、さん» 初期設定のまま外し忘れておりました。教えて頂きありがとうございます。 (2018年2月8日 8時) (レス) id: 214b3a1a95 (このIDを非表示/違反報告)
、 - 貴方の最新の作品、コメント欄閉じておられるのでこちらに失礼します。オリジナルフラグ外して下さい。違反行為なので (2018年2月8日 7時) (レス) id: 06d23f5b4b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:まる | 作成日時:2018年2月2日 16時