吉沢亮と恋する物語

プリムラの悲しみ ページ1

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＊ふたりとも高校生
＊片思い


“片思い同盟”

バカバカしい同盟だと思う。
でもこれが、わたしと吉沢を結ぶ、唯一のつながり。


幼馴染の女の子が好きな吉沢。
その子は、吉沢の大親友と付き合っている。
わたしは、その大親友が好きだと嘘をついて、吉沢が好きでいる。

報われない、悲しいふたりだけの同盟。


「Aー、数学の課題見せてくれー」

「バカ沢、ちゃんと自分でしろ」


同盟のルールは、ふたりの邪魔をしないこと。優しく見守ること。


同盟だからって、恋バナをすることはほとんどない。
他の友達とのグループで遊んで、たまにふたりでご飯に行くぐらい。


吉沢の視線のその先に、女の子がいて、それを見ては静かに傷つく。


吉沢のばーか。
2番目でも、何番目でもいいから、わたしのこと見てよ。
じゃないと、青春終わっちゃうだろ。


＊＊＊

プリムラの花言葉
「青春のはじまりと悲しみ」

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