CUBE ◇ GAME : 2【GENERATIONS】

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.亜嵐side









泣いているAを

抱きしめて、







背中を優しくさすった。







時計を見ると、残り5分。







腕を緩め、

Aの目を見た。







亜嵐「 …現実世界で、また

　 こうできたらいいな 」







静かに言って、唇を重ねた。







最後のｷｽには、したくない。







唇をゆっくりと離し、







また目を見た。







亜嵐「 俺、行くよ 」







また、涙が

溢れ出したA。







A「 …やっぱり、ﾀﾞﾒ 」







そんな悲しい顔をしないで ＿＿ 。







俺だって、行きたくなんかないよ。







＿＿ ずっと、こうしていたい。







亜嵐「 また逢おうな 」







残りは、2分。







A「 …行かないで 」







亜嵐「 …A、もう泣くな 」







Aの涙を、

丁寧に拭った。







涙をこらえて、背中に手をやる。







A「 …亜嵐くん…… 」







残り、30秒 ＿＿ 。







かすれた声で、叫ぶA。







＿＿＿ 大丈夫。







想いは同じ。







亜嵐「 ＿＿＿ ずっと愛してる 」







自らの指で







静かに







背中のﾎﾞﾀﾝを押した。







その瞬間、







一筋の涙が







俺の頬を伝った。









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