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.Aside
__ やっと迎えた朝。
懐かしく思える。
身体は痛くないのに、
心はズキズキと痛む。
重すぎる体をゆっくりと起こし、
辺りを見回す。
__ いつもの部屋。
__ いつもの朝。
「 遅刻するよー! 」
亜嵐くんとあたしが
もしゲームオーバーになったら、
こうやってお母さんの
声も聞けなくなるのか。
鼻の奥がつんとして、
涙が出そうになった。
A「 解ってるよー 」
紛らわすように、返事をする。
噛み締めるように
朝ごはんを食べ、
身支度を済ます。
A「 お母さん、いってきます 」
面と向かって言ってみた。
「 急にどうしたの。w
いってらっしゃい! 」
笑顔を向けると、ドアを開けて
待ち合わせ場所へ走る。
麗を見つけると、
勢いよく手を振った。
麗「 おはよ、A 」
何気ない挨拶。
A「 おはよう♪ 」
最後になるかもしれない。
__ それでもいい。
あたしは、
幸せな人生を送った。
__ 最高の友達に、最高の家族。
__ 最高のプレーヤーに、最高の恋人。
この世界、この時代。
全てに感謝を捧げた __ 。
.
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香月 - 最高でした!涙が止まりませんでした!まるで、映画のようでした!実写化して欲しいですwww (2016年3月31日 4時) (レス) id: e396906918 (このIDを非表示/違反報告)
暖 - 続編楽しみにしてます!! (2015年3月11日 14時) (レス) id: 9c5e30a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 続編してください!! (2015年3月11日 9時) (レス) id: ba54500c05 (このIDを非表示/違反報告)
亜沙 - 続編楽しみにしてます!是非書いてください。 (2015年3月11日 8時) (レス) id: cbf5c6ab6b (このIDを非表示/違反報告)
ちはるん(プロフ) - 続編読みたいです! (2015年3月10日 23時) (レス) id: 74d5ee31c2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴきりんた | 作成日時:2015年2月15日 22時