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.Aside









クープ『 皆さん、キューブゲーム12日目です。

  ゲームを開始します 』







そう告げられるのが、

毎日の習慣になってしまった。







いよいよあと2日。







今日も地獄のゲームが始まった。







亜嵐くんに手を引かれながら、

あたしたちは街を駆け回った。







30分後、龍友くんのキューバーが見えた。







___ 追いかけられている。







A「 ……はぁ…ッ…はぁ 」







街中に、あたしたちの

足音だけが響く。







亜嵐「 …ヤバい。かなり近い 」







そう言うと、

亜嵐くんはあたしの腕を離した。







亜嵐「 二手に別れよう。

  俺がキューバーをギリギリまで引き寄せる 」


A「 …でも_ 」


亜嵐「 大丈夫。絶対捕まらない。

  __ すぐ迎えに行くから 」







その言葉を合図に、

あたしたちは曲がり角をお互い







逆方向に曲がった。







キューバーがもう、

追いかけてこないことを願った。







その時、亜嵐くんが

あたしの名前を呼ぶ声がした。







少し足を緩めて、後ろを振り返る。







___ 心臓が止まりそうになった。







キューバーはあたしをめがけて、

一直線に追ってきていた。







A「 …嘘でしょ __ 」







顔だけを後ろに向けたまま、

なぜか足が動かなかった。







A「 ……ッ 」







荒い呼吸だけが繰り返される。







亜嵐「 A逃げろ! 」







亜嵐くんの必死の声だけが、

あたしの耳を突き刺す。







すぐ近くに迫った

キューバーに恐怖を感じ、







__ あたしは思わず目を閉じた。









.

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香月 - 最高でした!涙が止まりませんでした!まるで、映画のようでした!実写化して欲しいですwww (2016年3月31日 4時) (レス) id: e396906918 (このIDを非表示/違反報告)
- 続編楽しみにしてます!! (2015年3月11日 14時) (レス) id: 9c5e30a5d5 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 続編してください!! (2015年3月11日 9時) (レス) id: ba54500c05 (このIDを非表示/違反報告)
亜沙 - 続編楽しみにしてます!是非書いてください。 (2015年3月11日 8時) (レス) id: cbf5c6ab6b (このIDを非表示/違反報告)
ちはるん(プロフ) - 続編読みたいです! (2015年3月10日 23時) (レス) id: 74d5ee31c2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ぴきりんた | 作成日時:2015年2月15日 22時

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