CUBE ◇ GAME : 2【GENERATIONS】

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.ｸｰﾌﾟside









秘書「 ｸｰﾌﾟ様 」







秘書が話しかけてきた。







ｸｰﾌﾟ「 なんだ 」







あと15分で、

ｷｭｰﾌﾞｹﾞｰﾑ12日目が始まる。







秘書「 前から思っていたのですが、

　 ｹﾞｰﾑｵｰﾊﾞｰになったﾌﾟﾚｰﾔｰから

　 抜き取った記憶は、

　 どうやって保存してあるのですか? 」







記憶保存室へは、

誰も入らせたことがない。







入れるのは、自分だけ。







ｸｰﾌﾟ「 抜き取った記憶は、

　 ｷｭｰﾊﾞｰが付ける仮面に入れてある 」







この事実を明かしたのは、

これが初めてだった。







秘書「 では仮面を付けると、

　 記憶が蘇るのですか? 」


ｸｰﾌﾟ「 その通り 」


秘書「 つまりｷｭｰﾊﾞｰは、ｹﾞｰﾑ中だけは

　 記憶が戻っているということですよね? 」


ｸｰﾌﾟ「 そうだ。身体の自由はきかないがな 」







さすが頭の

回転の早い秘書だ。







ｸｰﾌﾟ「 わざと見せつける

　 ようにしているんだ。

　 仲間がｹﾞｰﾑｵｰﾊﾞｰになる瞬間の

　 罪悪感を味わさせてやっている 」







目の前で仲間がｹﾞｰﾑｵｰﾊﾞｰになるのを、

わざと見せたいのだ。







秘書「 そろそろ、ｹﾞｰﾑの時間ですね 」







その言葉に誘われ、

ｱﾅｳﾝｽ室へ足を運んだ。









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