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『やめてくれますか…』
ズルズルと引きずられるように一歩一歩進む。
ここで振りほどかないとゾム様の迷惑になるかもしれない。
『やめてください』
相手の手を掴み、振り落とす。
私の態度に驚いたのか、相手も一瞬動きが止まる。
不幸中の幸いか、今まだ周りに人はいて、大声をあげればなんとかなりそうな状態。
「生意気だな」
そういってニヤつく青年はなんとも言えない不気味なオーラで。顔が整ってるからって全員の女の子が捕まる訳では無いからな…！
「俺は男だよ？今抵抗したらどうなるかわかってるの？」
『ここで叫べばいいじゃないですか』
「じゃあその口塞いでやろうか」
そう言われて相手に目を合わせると、
グッと彼の顔が近づく。
ヤバイこのままじゃ……
『やめ……』
「やめろ…………！！！」
近づいていた顔が離れ、相手が視界から消える。
どうやら倒されたみたいなのか、地面に転がっている。
一瞬の出来事に唖然とする。
ハッと意識が戻り、誰がこれをしたのかと思い、振り返る。
「なぁ……ほんまにこれ以上不安にさせんといて」
そこには眉をひそめ、顔を苦しそうに歪めたゾム様がいたのだ。
『ゾム様……？』
そう言うと、肩を捕まれ引き寄せられる。
「後ろ振り向いたらAがいなくて、心配したんやで」
『はい…』
あまりにもゾム様が苦しそうな顔をするから、肯定の言葉しか出ない。
「やっと見つけたと思ったら知らん男にキスされそうになってるし……」
「ほんま、よかった……無事で……」
ゾム様はゆっくりと私を抱きしめる。
『ごめんなさい…』
その優しさに、私もゾム様にうもれ、涙するしかなかった。
＿＿＿＿
新年明けましておめでとうございます。
2019年、作者は今年が勝負の年となります。しかし、時間があれば本小説、又は別作品の作成に時間を費やす予定ですので、
今年も幹部様シリーズ、そして作者ぴかのことも、よろしくお願いします。
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ユリカ - 凄くどストライクで一瞬で読ませて頂きました。更新してくだされば嬉しいです。お待ちしております。 (2022年2月20日 15時) (
レス) @page24 id: 9dc0c56771 (このIDを非表示/違反報告)
チャコ - すごく素敵な作品です…更新心より待ってます… (2022年1月6日 23時) (レス) @page24 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - とても楽しく読ませていただきました。いつかまた更新してくだされば嬉しいです。 (2021年10月28日 12時) (レス) @page24 id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
りっちー*寝不足猫*(プロフ) - 夢主ちゃんに共感すること多いし、幹部、夢主ちゃん、メイドさん含めみんな可愛い…!!めちゃくちゃこの小説好きです！ (2019年3月22日 21時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - わすさん» ありがとうございます！感想頂けるの本当に嬉しいです…力になります…！このコメントを糧に次の話も早め更新したいです〜 (2019年1月3日 16時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
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