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「何したい？」
「あれほしいーー！」
「あぁ、お面な。ええで」
私の1歩前で交わされる会話。
第三者から見たらすごく和む会話で、私がまさに大好きなタイプなのに。
なんだろう、この孤独感。
『ゾム様』
小さく呟くと、ちらりとゾム様が私の方を振り返る。
その目は私と目が合うと細められ、私を精神的に追い詰める。
構ってほしげだったゾム様なりの報復みたいなものだろうか。
すぐ前を向き歩き出すのが少し辛い。
私も変なプライドが邪魔して、無言でその後ろを着いてゆく。
予想以上の人混みに、たまにゾム様たちを見失いそうになるも、必死にあとを追いかける。
ﾄﾞﾝｯ
『あっすいません』
誰かに大きくぶつかり、視線を周囲に向ける。
「あぁ、こちらこそすいません」
優しそうな青年にホッとするも、前を見るとゾム様の姿がないのだ。
『しまった…』
想像以上に男女の歩幅の差は大きいのだ。
なんて無様なんだろう、私。
『とりあえず歩くか』
私の一人言は祭りの賑わいにかき消された。
「あれ？君1人？」
『……』
知らない金髪の男の人に話しかけられる。
今日の私はオスマン様プロデュースだ。いつもの何倍もマシなはず。
『もしかして、私に言ってます？』
「そうだよ」
にっこり微笑む男性に、思わず顔が引き攣る。
『いや、連れがいまして……』
「え？でも周りにいないよね？意地はらなくていいんだよ？」
『意地はってるとかじゃなくて……！』
反論するも、口は止まる。
確かに意地を張っているかもしれない。
何気ない一言がゾム様を傷つけていたことに、全く気づけなかった私も悪い。
「図星みたいだね、しばらく俺と遊ぼうよ」
浴衣の袖を引っ張られる。
いくら睨みをきかせても、相手は面白がるだけなのだ。
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ユリカ - 凄くどストライクで一瞬で読ませて頂きました。更新してくだされば嬉しいです。お待ちしております。 (2022年2月20日 15時) (
レス) @page24 id: 9dc0c56771 (このIDを非表示/違反報告)
チャコ - すごく素敵な作品です…更新心より待ってます… (2022年1月6日 23時) (レス) @page24 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - とても楽しく読ませていただきました。いつかまた更新してくだされば嬉しいです。 (2021年10月28日 12時) (レス) @page24 id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
りっちー*寝不足猫*(プロフ) - 夢主ちゃんに共感すること多いし、幹部、夢主ちゃん、メイドさん含めみんな可愛い…!!めちゃくちゃこの小説好きです！ (2019年3月22日 21時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - わすさん» ありがとうございます！感想頂けるの本当に嬉しいです…力になります…！このコメントを糧に次の話も早め更新したいです〜 (2019年1月3日 16時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
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