64 ページ14
『あれ、皆様お集まりで…？』
「この子の相手しててん」
鬱先生がピくんを指す。私がいない間エーミール先生が見てくれると言っていたが、流石に1人では見れなかったようだ。
「てかA、なんでショッピくんと一緒なん？」
ゾム様が少し不機嫌そうに声をあげる。
「あぁ、たまたま廊下で会ったんですよ」
『部屋隣なので…。ドア開けたら偶然！』
「そういえば御二方は隣の部屋でしたね」
エーミール先生が思い出したように言う。
「2人は何しに来たん？」
「俺はエミさんに本返しに」
スっと手元にあった本をエーミール先生に差し出すショッピくん。
『あ、エーミール先生。英語でわからないところあるんですが、少しお時間いいですか？』
「あぁ、いいですよ」
先生にテキストを手渡すと、じっくりと問題を読み出す。
「そういやAちゃんはエーミールの教え子やったな」
シャオロン様が言うと、周りも「あぁ〜」と声を上げる。
「エミさんってどんな教師やったん？」
続けてシャオロン様が言うと、興味深そうにほかの幹部様も私に眼差しを向ける。
『あー、よくクラスの女の子にからかわれてましたね…』
「ちょっと、Aさん！？」
『本当じゃないですか！』
クスクスと笑うと、先生も一緒に笑う。
先生のこういう所が、女子たちがからかいたくなる要素なんだろうな。
「へぇ〜おもろいやん！」
「逆にAはどんな生徒やったん？」
ゾム様がエーミール先生に聞く。
「Aさんですか…。当時から幹部推しが凄かったことはよく覚えていますよ」
『そんなこと先生に言いました？』
「いやぁ幹部の話をしてる時のAさんは声が大きくて、廊下越しくらいでも聞こえてましたよ」
「はえ〜その頃からもう？」
「あと、Aさんの手帳の表紙にゾムさんの写真が挟まってたのは覚えていますね」
『やめてください…』
本人を前になんてことを言うんだ。現にゾム様はとてもニヤニヤしている。
「仕返しですよ！」
ドヤ顔をして私に視線をやるエーミール先生は可愛らしいので、まぁ、許すことにしよう。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1354人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユリカ - 凄くどストライクで一瞬で読ませて頂きました。更新してくだされば嬉しいです。お待ちしております。 (2022年2月20日 15時) (
レス) @page24 id: 9dc0c56771 (このIDを非表示/違反報告)
チャコ - すごく素敵な作品です…更新心より待ってます… (2022年1月6日 23時) (レス) @page24 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - とても楽しく読ませていただきました。いつかまた更新してくだされば嬉しいです。 (2021年10月28日 12時) (レス) @page24 id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
りっちー*寝不足猫*(プロフ) - 夢主ちゃんに共感すること多いし、幹部、夢主ちゃん、メイドさん含めみんな可愛い…!!めちゃくちゃこの小説好きです！ (2019年3月22日 21時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - わすさん» ありがとうございます！感想頂けるの本当に嬉しいです…力になります…！このコメントを糧に次の話も早め更新したいです〜 (2019年1月3日 16時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
