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『ピくん、１回別のところ座ってもらってもいいかな…？』
小さな声でピくんに話しかける。無論、運動部に所属していない私は筋肉がない。
いくら小さな男の子でも時間がたてば重く感じてしまうのだ。
「えー、いやだー！」
折角バレないように小声で話しかけたのに、やはり幼い子の声は大きいのだ。
「どうしたの、Aちゃん」
『いや、実は結構足が限界でして…』
「あー…。ピくんこっちおいで」
ひとらんらん様が気遣ってくれる。ポンポンと自分の膝を叩いて、ピくんを呼んでいるみたいだ。
「わーー！」
私の足からすぐさま降りて、ひとらんらん様の方へ走っていく。それを軽く抱き上げて、自分の腿の上に乗せるひとらんらん様はとてもかっこよい。
「ピくん、女の子を困らせちゃダメめう〜」
ひとらんらん様の隣に座っているオスマン様が、ピくんの顔を覗き込んで話しかけている。
図が素晴らしすぎて、合掌してしまう。
「A、キツかったら俺に言ってくれても良かったんに」
『ごめんなさい…ありがとうございます』
「なんかAを取られたみたいで嫌やわぁ」
『そんなことないですよ』
ジロリとピくんを見つめるゾム様にくすりと笑ってしまう。すると少しムスっとした顔をして、ゾム様は私を見る。
思っていたより構って欲しがりなゾム様は本当に可愛らしい。その対象が今は自分であることに、未だに慣れない。
「今日の食事は楽しみにしててな」
『えっ』
「うわー、Aちゃんやらかしたなー！」
「ぞ、ゾムのパーティが始まるぞ」
「パーティーはもうええんやけど！？」
幹部様の困惑の声があちこちから聞こえる。私も未だゾム様の食害には慣れない。
でも私にも周りと同様に手加減なく食害してくる感じが、とてもゾム様らしくてファン的にはご褒美である。
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ユリカ - 凄くどストライクで一瞬で読ませて頂きました。更新してくだされば嬉しいです。お待ちしております。 (2022年2月20日 15時) (
レス) @page24 id: 9dc0c56771 (このIDを非表示/違反報告)
チャコ - すごく素敵な作品です…更新心より待ってます… (2022年1月6日 23時) (レス) @page24 id: 160a7ef55b (このIDを非表示/違反報告)
マリン(プロフ) - とても楽しく読ませていただきました。いつかまた更新してくだされば嬉しいです。 (2021年10月28日 12時) (レス) @page24 id: 26248b9bea (このIDを非表示/違反報告)
りっちー*寝不足猫*(プロフ) - 夢主ちゃんに共感すること多いし、幹部、夢主ちゃん、メイドさん含めみんな可愛い…!!めちゃくちゃこの小説好きです！ (2019年3月22日 21時) (携帯から) (レス) id: ee27b93d84 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - わすさん» ありがとうございます！感想頂けるの本当に嬉しいです…力になります…！このコメントを糧に次の話も早め更新したいです〜 (2019年1月3日 16時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
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