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「……A？」
深く寝てしまっているのか、俺に気づく様子がない。
なにがあったのか知らないが、目元の涙のあとが妙に痛々しい。
しゃがむと、ちょうどその位置にアイツの顔がある。
ふとアイツの頬に触ってみると、アイツの目が少し開いた。
『……ゾム様？』
開ききっていない目は、とろんとしている。
『…夢ならなんでも言っていいよね』
『好きです、ゾム様』
へへ、と笑うと、また目が閉じる。
一体なんだったんだ。
なんだか、聞いたことは聞いてはいけなかったことな気がする。
「……意味わからんわ」
アイツの好きの意味も、
俺が抱いてる感情も。
＿＿＿＿
『……ん？』
いつの間にか寝てしまっていた。服もそのままだ。
あと、すごく幸せな夢を見た。私がゾム様に告白する夢だ。
それが叶う日は来ないとわかっているのが少し悲しい。
ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ
タイミング良く私のインカムに連絡が入る。
« Aさん»
『え、エーミール先生！』
« 先程ゾムさんがAさんの部屋へ行ったんですが、会えましたか？»
『え！？あ、会えてないです』
«そうなんですか？ゾムさんは今お庭の訓練所付近にいるそうなので、あとで行ってあげてください»
『はい……』
プツリと通話がきれる。
『もしかして』
通話後にことの重要さを理解する。もしかして、夢に出てきたゾム様は夢じゃなかった？
手の温かさ、微かにかかる息、たしかに、夢にしてはリアルすぎた。
……聞かれてしまったのか？
私の気づいたばかりの恋も、ここで終わりなの？
いつの間にかこれが恋だって確信してた。信じたくなかっただけだったんだと思う。
オタクに恋は許されない。
その法則を破ってしまった私に、オタクは名乗れないのかもしれない。
あれが夢じゃないと気づいてからひたすら走った。ゾム様がいるはずの訓練所付近へ。
暗くなり始め、夕日が沈みかけている。
その景色を見ながら、武器の手入れをしている人
『…ゾム様ｯ』
名前を呼ぶと、振り返る。
「……お前か」
そう言う、ゾム様の顔は少し苦しそうだった。
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保冷剤 - ( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞｯﾊｯ!! 訳：素敵な作品ですね (7月2日 21時) (
レス) @page37 id: 0fad1da900 (このIDを非表示/違反報告)
くもり。(プロフ) - はじめまして！くもり。と申します（＾ω＾）私の友達にイラストを描いている子が居るのですがこの作品を勧めたところ漫画にしてみたい！等と言い出したのですがどうでしょう？あととても素敵な作品ありがとうこざいました！まだ途中ですが読み進めていきます！ (2020年12月22日 19時) (レス) id: 42e6b9308f (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - アケメネスさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
アケメネス(プロフ) - トキメキで死亡(素敵な作品をありがとう。) (2018年8月30日 22時) (レス) id: ba4ae53b18 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい←さん» 応援ありがとうございます、続編へ移行しましたのでそちらもぜひ読んでいただけたら嬉しいです！ (2018年7月2日 1時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
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