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『ゾっっ』
悲鳴にも似た声で意識が戻る。完全にアイツの部屋で寝てしまっていた。
面白そうなので、少しだけ寝た振りをしてみる。
『……可愛い』
小さく聞こえた声は、俺に宛たれたものだろう。
俺が可愛いっていうのがイマイチ理解出来ない。どこにそんな要素があるのか、コイツは不思議な脳をしてる。
『……夢みたい』
一週間前くらいに図書館出会った時を思い出す。
変わらない声のトーン。まだまだコイツは俺達のファンであることに変わりはないらしい。
そろそろ慣れてくれてもええんやけどなぁ。
「何が夢みたいやって？」
『ゾム様！？』
おどかしは成功して、アイツは目を見開く。その前のボーッとしていた表情は、すこし微笑んでいたようにも見えた。
「おはよ」
『おはようございます！』
挨拶をしてみると食い気味に返事をされる。
ホンマにファンなんやな。
別にファンなんているにはいるが、なかなか近くでファンというものには会ったことはなかった。
俺達幹部は基本的にファンに会うことは良くないとされているし。
ふと何故俺がこの部屋にいるか考えると、そういえばコイツは病人だったことを思い出す。
体温計を差し出すと
『…37.3です』
と、少しげんなりした顔で返事が来た。すぐにインカムでみんなに連絡する。
「A、37.3度やって。」
「まだ寝かせとくべきやな」
「俺もそう思うわ」
エーミールとトントンからすぐに返事が返ってきて、なんだかんだアイツらも心配してるんやなと少し感心する。
2人から言われたことを伝えると
『過保護ですね……？でもなんだか幹部様だし、過保護でも嬉しいです』
と、へらりと笑われた。その顔が俺達を本当に好いてくれてると十分に感じさせる。
「オタク、楽しそうやな」
『楽しいです！今ゾム様と話せてるだけで、本当一生の運使い果たしてる気がします』
「やっぱ変わってる」
イキイキと話すアイツは面白い。
「じゃあ俺飯食ってくるわ」
『いってらっしゃいませ！』
手を振るアイツに手を振り返す。
アイツをいじるのも案外楽しいかもしれない。
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保冷剤 - ( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞｯﾊｯ!! 訳：素敵な作品ですね (7月2日 21時) (
レス) @page37 id: 0fad1da900 (このIDを非表示/違反報告)
くもり。(プロフ) - はじめまして！くもり。と申します（＾ω＾）私の友達にイラストを描いている子が居るのですがこの作品を勧めたところ漫画にしてみたい！等と言い出したのですがどうでしょう？あととても素敵な作品ありがとうこざいました！まだ途中ですが読み進めていきます！ (2020年12月22日 19時) (レス) id: 42e6b9308f (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - アケメネスさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
アケメネス(プロフ) - トキメキで死亡(素敵な作品をありがとう。) (2018年8月30日 22時) (レス) id: ba4ae53b18 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい←さん» 応援ありがとうございます、続編へ移行しましたのでそちらもぜひ読んでいただけたら嬉しいです！ (2018年7月2日 1時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
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