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静かになった部屋。
心做しか息が荒い彼女に、話しかける。
「まだ熱あるんやろ。冷えピタつけたるわ」
俺の声に驚いたのか、目を瞑る。
近くによると、案外アイツの顔は整っていた。
冷えピタをはるだけで、アイツはビックリする。
「……早く助けてやれんでごめんな」
咄嗟にでた言葉は俺らしくない。
言葉に驚いたのか、アイツが目を開く。よくわからないけど、頭を撫でると、アイツは嬉しそうな顔で笑う。
「怖かったよな」
そう言うと、一気にアイツの顔は崩れて、
泣き出す。
こいつも女なんだなぁ。
『怖かったです』
こうなったのは俺達の注意不足もある。きっともっと早く気づけた。
そう思うと、アイツの涙を拭う。
「…アイツらに何かされたりしとらん？」
『足とか腕触られたりとかくらい』
「ﾁｯ 触られたんか」
舌打ちをしてしまうのは仕方ない。
ふつふつと殺意が湧いてくる。
これも気づくのに遅れたから。
『ゾム様が思い詰めることないのに』
泣きながら彼女は言う。そして俺の手を握った。
少し前までは、申し訳ないとか言って俺の手を払っていた癖に。
『むしろ、助けてくれてありがとう』
目を赤くしながら微笑む姿に、
守ってやりたい
そんな気持ちが湧いてくる。
一直線に俺を見るアイツの目には、俺しかうつっていない。
「……ほんま俺のこと好きなんやな」
『…好きですよ』
その好きが、可愛い、しんどい、と普段から言ってくる'好き'なことはわかってる。
それがなんだか悔しい。
『持っているものが黄緑色が多いのも、ポスターにゾム様が多いのも、ゾム様に触るのが申し訳なくなるのも、全部全部ゾム様が好きだからなんですよ』
えへへ、と笑うアイツは恥ずかしそうだ。
「そっか。ありがとうな」
いつから俺は俺のファンであるコイツなんかに、こんな気持ちをするようになったんだ。
少しだけ、愛おしい奴、なんて思ってしまった。
＿＿＿＿
建国記念日おめでとうございます！
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保冷剤 - ( ﾟ∀ﾟ)･∵. ｸﾞｯﾊｯ!! 訳：素敵な作品ですね (7月2日 21時) (
レス) @page37 id: 0fad1da900 (このIDを非表示/違反報告)
くもり。(プロフ) - はじめまして！くもり。と申します（＾ω＾）私の友達にイラストを描いている子が居るのですがこの作品を勧めたところ漫画にしてみたい！等と言い出したのですがどうでしょう？あととても素敵な作品ありがとうこざいました！まだ途中ですが読み進めていきます！ (2020年12月22日 19時) (レス) id: 42e6b9308f (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - アケメネスさん» こちらこそ読んでいただきありがとうございます！ (2018年8月31日 0時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
アケメネス(プロフ) - トキメキで死亡(素敵な作品をありがとう。) (2018年8月30日 22時) (レス) id: ba4ae53b18 (このIDを非表示/違反報告)
ぴか。(プロフ) - うらら@坂田家.ぴく民.ら民.ゆっ家族.などいっぱい←さん» 応援ありがとうございます、続編へ移行しましたのでそちらもぜひ読んでいただけたら嬉しいです！ (2018年7月2日 1時) (レス) id: 9dcc180f4f (このIDを非表示/違反報告)
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