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「やろうか？回復アイテム」
『……ぇ』
視界にピンク色の結晶がチラつく。
私は間髪入れずに頷くとPoHはニタリと笑った。
「こいつら全員倒せたらな」
その言葉を待っていたかのように現れた数名のプレイヤーは皆同じように目深にフードを被っていた。
皆カーソルがオレンジになっていることから察するに。
『……嵌めたのか』
初めて私はPoHに怒りを顕にした。
明らかな不利なことは明白。
それでも私は
「ハッ！気づかないお前らが悪いんだよ」
この男が許せなかった。
私はラフィンを床に寝かせ、武器を構えた。
「A…」
掠れた声のラフィンに私は、少し待っててと笑みを落とした。
立ち上がる私に周囲のオレンジプレイヤー達はゲラゲラと笑いながら襲いかかってきた。
「It’s show time！」
『ｯ！』
左右からきたプレイヤーの片方を引っ張り2人の頭をぶつけさせる。
そして、反射的に喉を掻き斬った。
無意識だった。
モンスターと戦うのと同じようにしてしまったことを人間に置き換えるとこんな惨いことになるのか。
私は習ったとおりにした、だけ……
視界にPoHの姿が映る。
そうだ。私に短剣の使い方を教えたのは……
視界のPoHが恍惚そうに笑うのが見えた瞬間、私の頭の中でブツンと何か切れた。
『お前ぇえええ！！！』
私は奇声をあげながら元凶を襲いダガーを振り下ろした。
しかし、甲高い金属音とともに刀身が折れた。
衝撃で倒れる。
そんな私を、PoHは幻滅した目で見下ろしていた。
無言で振り下ろされる巨大ダガーは嫌にスローモーションに見えた。
目の前に割り込んできた存在すらもゆっくりに見えて、私は腕の中に倒れ込んできた存在に気づくのに数秒を要した。
『ぁ、ぁあ……』
「A……怪我は、無…い？」
どこか穏やかな目をしたラフィンが私の姿を探し手を伸ばす。
その手を握ると彼の目は柔らかく細められて。
「……生きろ」
同時に散ったポリゴンの後に残ったのは彼の愛用ダガー《フリーズコフィン》
私はそれを握りしめよろよろと立ち上がる。
いつの間にかPoHの姿は消えており、その代わりにオレンジプレイヤーが襲いかかってきた。
私は再度《フリーズコフィン》の柄を握り締め、呟く。
『分かったよ……ラフィン』
無意識に、笑みを浮かべていた。
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玉ねぎ - 続き楽しみにしてます！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (2月12日 21時) (
レス) id: 6df66340ec (このIDを非表示/違反報告)
diamond(プロフ) - オリ フラ付いてますよ！ (11月29日 10時) (レス) id: 80248ba412 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - うんピーさん» 教えて下さりありがとうございます！すぐに訂正致します！ (2022年12月22日 23時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - 誤植失礼します。米神は地名、体の方は顳顬←コッチですね。(ルビ振りもされてるんで、そう言う表現でしたらすいません……m(__)m) (2022年12月22日 22時) (レス) @page36 id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - momさん» お褒め頂きありがとうございます！とても嬉しいです！少しづつの更新になりますが、お付き合い頂けると幸いです。 (2022年11月11日 17時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
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