物語は筋書き通りに綴られる ページ27
＊
『なんで、キミがｯ……』
「隠蔽スキルには自信があったから」
俺、このスキルだけはAよりレベルが高いんだよ。
淡々と話すユーリは声色はいつも通り過ぎて逆に今に不釣り合い過ぎた。
何を言っている？違うｯそんなことが訊きたいんじゃない！
そう叫びたいのに言葉が喉に詰まって出てこない。
いや、言葉どころか息すら短く喉がひくつく。
足に力が入らず膝から崩れた。
同時にこぼれ落ちた愛剣が地面を滑り足元に転がる。
「──A！！！」
遠くから叫ばれる己の名。
声の主は私に駆け寄ると、跪く私の様子にただ事ではないと察し肩に手を添え伺うように覗き込んできた。夜空色の瞳が心配そうに揺れている。
『キ、リト…く…』
「良いところに来たなァ！！黒の剣士！
丁度いい！お前も一緒に聞いていけェ！！」
まるでステージの上で大々的に発表するかのような大声に キリトは顔を歪ませ、小さく奴の名を呟く。
「お前が知りてェことを教えてやるよ。
お前らの情報をこっちに流したのは
なァ？
「……俺が、この人に教えた」
なおも淡々に述べるユーリ。
私の喉の奥が ﾋｭｯと鳴き、言葉と空気を拒絶する。
一番当たってほしくなかった予想が、当たってしまった。
頭上で、息を呑む音。
「聞こえるだろォ？俺等を捕らえようと奮起する馬鹿どもが朽ち果てていく声がァ」
コイツが密告しなければ、こうなることは無かったのによォ。
PoHは私に更に言う「このガキは
声だけで、ニタニタと笑っているのが感じ取れる。
項垂れる私には見えなかったが、ユーリは無言で私を見つめていた。
「……ユーリ、訊かせてくれ。どうしてこちら側の情報をソイツに教えたんだ」
キリトは、責めるわけでもなくただただ問いかける。
ユーリは間を空けてから一言。
「強くなりたかったから」
『「！」』
「俺がこの
ゲームはほとんどしたこと無かったけど、VRなら素質さえあれば何とかなるって言われて」
「俺はすぐにコイツの素質に気づいて、誘ったのさ」
最初はラフィンに絡ませるつもりだったが、思ったより早く壊れちまったからよ。予定を変更したってわけだァ。
じゃあ、最初から……？
キミと出会ったあの日も、偶然じゃなく仕組まれていて
一緒に行動するようになったのも、私の動向を奴に知らせる為……？
＊
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玉ねぎ - 続き楽しみにしてます！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (2月12日 21時) (
レス) id: 6df66340ec (このIDを非表示/違反報告)
diamond(プロフ) - オリ フラ付いてますよ！ (11月29日 10時) (レス) id: 80248ba412 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - うんピーさん» 教えて下さりありがとうございます！すぐに訂正致します！ (2022年12月22日 23時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - 誤植失礼します。米神は地名、体の方は顳顬←コッチですね。(ルビ振りもされてるんで、そう言う表現でしたらすいません……m(__)m) (2022年12月22日 22時) (レス) @page36 id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - momさん» お褒め頂きありがとうございます！とても嬉しいです！少しづつの更新になりますが、お付き合い頂けると幸いです。 (2022年11月11日 17時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
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