暗躍せし陰は片方に有らず ページ24
＊
攻略組の中から選抜された討伐隊は 人数、平均レベルともにラフコフを優に越えていた。
奴らが潜伏しているのは下層フロアのダンジョン……それもほとんどプレイヤーが近寄らない小さな洞窟の安全地帯を根城に使っていたらしい。
盲点だった。
私達攻略組は迷宮区タワーを、中級プレイヤーも人が多いダンジョンにしか潜らない。きっと偶然 迷い込んだプレイヤーもいただろうが、奴らならば確実に口を塞いでいるはず。
こうして内部告発で明るみになった今回、参加する私以外のプレイヤー達がやる気に満ち溢れていた。
………ダンジョンに突入するまでは。
時刻は午前3時。
予定通り、ラフコフのアジトがあると言われているダンジョンへとやってきた。
情報通りの地形、討伐隊は話し合いで決まった分配で安全地帯の入口と出口を封鎖し奴らの逃走経路を絶つ。
逃げられないとなると流石のラフコフも統制が乱れ、こちらが優位に立ちやすいだろう。奴らに無血投降させることすら充分に可能と考えていた。
しかし、私達が情報の
といっても事前に逃げだした訳ではない。
私達はひとつの可能性を見落としていたのだ。
奴らから密告者が出たのと同様に……
「お前らの情報なんか筒抜けなんだよォ！！」
こちらの情報が漏れていたことを。
奴らはダンジョンの枝道に身を潜め、私たち討伐隊がノコノコやってくるのを待ち伏せていたのだ。
もちろん、そのままなわけがない。
罠、毒、目くらまし…ありとあらゆる準備を整えた上での不意打ち。
予期せぬ奇襲に統制が乱れた討伐隊はみるみる内に士気が下がっていくのがわかる。これじゃあ作戦も何も意味を成さない。
視界に、焦るキリトとアスナの姿が入る…
だから言ったでしょ？
『“止める”だけなんて生半可な覚悟で捕えられるほど、奴らは優しくないって』
そう、これが
身に染みて思い知らされているからか、妙に冷静な私はこの中では変に浮いているだろうね。
こういう時、いつも聴こえるんだ。
「─────」
私は反射的に、
俯瞰していた意識が一気に集中する。
インフォーカスが捉えたのは……
『──ｯ
気づいたら、駆け出している自分がいた。
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玉ねぎ - 続き楽しみにしてます！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (2月12日 21時) (
レス) id: 6df66340ec (このIDを非表示/違反報告)
diamond(プロフ) - オリ フラ付いてますよ！ (11月29日 10時) (レス) id: 80248ba412 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - うんピーさん» 教えて下さりありがとうございます！すぐに訂正致します！ (2022年12月22日 23時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - 誤植失礼します。米神は地名、体の方は顳顬←コッチですね。(ルビ振りもされてるんで、そう言う表現でしたらすいません……m(__)m) (2022年12月22日 22時) (レス) @page36 id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - momさん» お褒め頂きありがとうございます！とても嬉しいです！少しづつの更新になりますが、お付き合い頂けると幸いです。 (2022年11月11日 17時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
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