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『良かったね』
私の言葉に、キリトは歯切れの悪い返事を返してくる。
再会してからこればっかりだ。素直に喜べばいいものの、何をそんなに戸惑っているのか。
──もしかして……
『ユーリに危険な目に合わせたから私に合わせる顔がない感じ？』
キリトの肩が揺れる。どうやら当たりみたいだね。
あー、うー、と言葉を選びながらも最後には小さく謝罪の言葉を口にするキリトは酷く萎縮している。
今の彼は母親に怒られる子ども。
腰に手を当てると、ふと裾を引かれる。
「……キリトさん、俺にも巻き込んでごめんって言ってた」
『そっか』
視線をユーリからキリトに移す。
息を吐くと肩をビクつかせる彼が居た堪れない。何もそこまで怯えなくてもいいじゃないか。そんなに私が怒っているように見える？
『ユーリはキリトくんの傍にいるという約束を守ってくれた。キリトくんはユーリを守るという約束を守ってくれた』
何より一番重要なのは……
『キリトくんが無事で良かった』
もちろん、ユーリもね。
傍らの黒い頭を撫でると気持ちよさそうに目を細めるユーリ。猫みたいで可愛いな。
ユーリに癒されていたから気づかなかった。
キリトが顔を真っ赤にさせて目を見開いていたことに。
「3人ともごめんね！リズ、仕入れに出かけちゃって「お、俺 リズベットに言わなきゃいけないことあったんだった！」
─て！え？キリトくん？！」
まるで宣言するようにわざとらしく声を張ったキリトは、アスナとすれ違うように店を出ていった。
なんなのよ、もぅ！リズもキリトくんも！とご立腹に頬を膨らませるアスナに私は乾いた声で笑いを返すしかなかった。
『無事でよかったね』
「……うん」
榛色の瞳が嬉しそうに細められ、こちらにまで安堵が伝わってくる。
本当に、みんなが無事で良かった。
「俺……」
手のひらを見つめるユーリの頭を撫でながら、私は再度 安堵の息を吐くのだった。
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玉ねぎ - 続き楽しみにしてます！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (2月12日 21時) (
レス) id: 6df66340ec (このIDを非表示/違反報告)
diamond(プロフ) - オリ フラ付いてますよ！ (11月29日 10時) (レス) id: 80248ba412 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - うんピーさん» 教えて下さりありがとうございます！すぐに訂正致します！ (2022年12月22日 23時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - 誤植失礼します。米神は地名、体の方は顳顬←コッチですね。(ルビ振りもされてるんで、そう言う表現でしたらすいません……m(__)m) (2022年12月22日 22時) (レス) @page36 id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - momさん» お褒め頂きありがとうございます！とても嬉しいです！少しづつの更新になりますが、お付き合い頂けると幸いです。 (2022年11月11日 17時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
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