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「この村の長は代々“ダンテ”を継ぎ 森を守る掟だ」
「え！じゃあ貴女は長じゃなかったノ！？」
『さしずめ、次のダンテ候補というところかな』
「………その通りだ」
彼女の顔には曇りがさし、どこか不安を滲ませていた。
『……』
次のダンテとなるならば、あの場所で1人になるということ。
次の長が誕生するまで、ずっと……。
“マリアはああ見えて寂しがり屋で泣き虫じゃからのぉ”
この村を守るために村を離れなければならない。
それはきっと定められた事柄。
でも……
『“ まだその時ではない ”』
「「！」」
『“ マリアはまだまだ弱く、妾の足元にも及ばん。
ダンテになるには、まだまだ時間がかかるのぉ ”………って、彼女は言っていたよ』
「！」
何かを耐えるように唇を震わせながら言葉を吐き出した。
「そう、か。……あの方はｯ、私のことを、見てくれているの、だな」
目に涙を貯め嬉しそうに顔を歪ませるマリアは、ひどく人間味を帯びていた。
ああ、これが本来の彼女なのか。
自分にみんなを守る大役が務まるのか。
幼い頃から重圧を常々に感じているからこそ己を律し無意識に仮面を被ってきた。
少しでも和らげることが出来ただろうか。
「人の子、いや A」
ありがとう。
どこか吹っ切れた顔のマリアは、夜中に輝く星のように綺麗だった。
クエストクリアを知らせるエフェクトが鳴る。
そういえばこれ、クエストだったな。
いつの間にか目的を忘れていた私たちはお互いに顔を見合い同時に笑みがを零した。
ー＋ー
主街区へ帰路の道を歩く私とアルゴ。
あの滝の場所が最深部だと知った時は羨ましそうな視線を飛ばしてきた金髪少女は、
今回 入手したアイテムなど目もくれなかった。
「攻略情報が得られたから今回は良しとするヨ」
情報はアイテムより価値があるからネ！
どこまでも自分を通すアルゴは流石としか言えない。
情報……そういえば
『アルゴちゃんからの報酬、貰ってない』
忘れていないよね？とジト目に見ると視界にメール受信タブが現れた。
差出人は……
「抜かりないヨ！」
ウインクを投げる彼女から送られてきたメールを開く。
その内容は目を疑うものだった。
『これってキリトくんの個人情報じゃないの！？』
「うん。
悪びれもなく言う彼女に、私は言葉を返すことが出来なかった。
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玉ねぎ - 続き楽しみにしてます！((o(´∀｀)o))ﾜｸﾜｸ (2月12日 21時) (
レス) id: 6df66340ec (このIDを非表示/違反報告)
diamond(プロフ) - オリ フラ付いてますよ！ (11月29日 10時) (レス) id: 80248ba412 (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - うんピーさん» 教えて下さりありがとうございます！すぐに訂正致します！ (2022年12月22日 23時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
うんピー(プロフ) - 誤植失礼します。米神は地名、体の方は顳顬←コッチですね。(ルビ振りもされてるんで、そう言う表現でしたらすいません……m(__)m) (2022年12月22日 22時) (レス) @page36 id: e3d3ec66ff (このIDを非表示/違反報告)
スピカ(プロフ) - momさん» お褒め頂きありがとうございます！とても嬉しいです！少しづつの更新になりますが、お付き合い頂けると幸いです。 (2022年11月11日 17時) (レス) id: 64ca5697bb (このIDを非表示/違反報告)
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