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早速ということで、ウチは友人の指示に従い彼女のベットに仰向けで横たわりヘルメッ……ナーヴギアを装着した。
カチ……カチ……
視覚外で友人が配線を繋いでいる音が聞こえる。
その音を聞く度にウチの脈動が頭内で強く早くなってきている気がする。
ウチ、きっと緊張してるんだ。
これから未知なる体験をする。
ワクワクとドキドキの両方を兼ね揃えた。
まるで高校の入学式を彷彿とさせる感覚に緊張の鼓動が頭を駆け巡っているのだ。
「《リンク・スタート》で開始になるから、そこからは勝手にナーヴギアがゲームを起動して誘導してくれる」
『うん』
「アバターはベータ時の私のを採用してるからしなくていいよ」
『うん』
「後は………楽しんで!」
『あははっ、うん!』
肩の力を抜くように深く呼吸数回繰り返す。
シールド越しに手を振る友人の笑みに応えるように口角を上げた。
そして
『────リンク・スタート』
目の前に7色の光の筋が走ったかと思うと、起動に必要なコードなどが所狭しに出ては消えを繰り返している。
それが終わり、次に目を開けた時には
『───っ……!わぁ!』
日本ではない、外国のような建物が並ぶ風景が目の前に現れた。
この時ウチは気づいていなかった。
これが2年以上も続く悪夢への始まりだということを。
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シオン(プロフ) - 続き楽しみに待ってます (2021年9月28日 19時) (レス) id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:しゃっぽ、kohaku x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年7月25日 15時