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You can make it (君ならできる)―――
そう。
俺は―――貴方を超えて見せる。
歓声が沸き起こるスタンドとは対照的に、ピンと張り詰めた空気が
今―――切って落とされた……
一斉に飛び出したバイクが、轟音を轟かせながらどんどんと加速していく。
スタート後の最初のコーナー“ホールショット”を、堂々と走り抜けたのは圭吾―――派手なバイクがその後にぴたりと着けていた。由唯は先頭グループを走りながらも、レース全体の流れを読み、チャンスを伺っていた。
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彩子の、脈絡のない行動はいつもの事―――
約束の９時に、葵と共にロビーに降りると、彼女の熱烈なハグの嵐に足止めされる。
後からゆっくりとやってきた沖と４人で、ブランチを楽しんだ後
突然に彩子が言いだした。
「さぁ、サーキットに行きますよ？」
騒音が苦手な彩子がサーキットに行くと言い出したことで、刹那にはなんとなく、そこに由唯がいる事の想像がつく。「サーキット、ですか？」不思議そうに首を傾げる凪紗とは逆に、沖の驚く様子もなく寧ろ楽しんでいる様子から、想像が確信へと変わっていった―――。
ここ２か月くらい、夜遅くまでサーキットで練習しているのは知っている。
学校でも、ずっとタブレットを睨んでいたから、大切な試合(レース)があるのだと感じていた。
そんな彼を―――応援したいとも思っていた。
きっと……これがそのレースなんだ。
熱気に包まれたスタンドで、眼下に広がるコースを見渡す刹那。
ぎゅっと握りしめる両手に、汗が滲む。
そして―――轟音と共に猛スピードで走り抜けるバイクに、祈りを捧げた。
キミが…力を出し切れるレースが できますように――― と。
周回するライダーを嘲笑うかのように、厚い雲が空を覆った。
その一瞬の空の代わり様に、刹那は不安げに視線を揺蕩わせた。
胸に蠢く不安を移すかのように、ぽつぽつと空から雫が落ちて来る
それは、瞬く間にサーキットを灰色に染めた。
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鈴桜(プロフ) - バイクレース勝った〜〜!!おめでとうです。続き頑張って下さい。待ってます。 (2021年10月5日 22時) (
レス) @page42 id: 02b3e189b5 (このIDを非表示/違反報告)
kohaku(プロフ) - シオンさん» コメント有難うございます、温かく見守って頂けると嬉しいです。 (2021年10月4日 22時) (レス) id: cbd072c832 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - 可愛いです。セツにチュウルやっての可愛さがあります。続き頑張って下さい (2021年10月4日 21時) (レス) @page33 id: 1c08a873e8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しゃっぽ、kohaku x他1人 | 作者ホームページ：なし
作成日時：2021年9月16日 0時
