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└ ページ42
*
───来てしまった。
切れる息を整えながら目の前の扉を見上げた。
ひとつ深呼吸を落として、震える指でインターフォンを───押した。
《──せっちゃん?》
機械越しに聞こえた由唯くんの声にウチの心が震える。
『由唯くん、ウチ、キミに伝えたいことがあって』
早る気持ちが鼓動を速める。
ウチ、キミのことが──
途端、扉が開いたかと思ったら
腕を引かれ中に導かれる。
前のめりによろめき玄関の中へ。
そのまま、流れるように──由唯くんの腕の中に飛び込んだ。
────ガチャ
扉が閉まる音以外の音が存在しなかった。
*
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作者名:しゃっぽ、kohaku x他1人 | 作者ホームページ:なし
作成日時:2021年8月9日 9時