検索窓
今日:4 hit、昨日:18 hit、合計:1,628 hit

ページ15






──パラリ


誰もいないリビングで、ソファーに腰掛ける母。
彼女の手の中には昨夜借りたバイクの雑誌が開かれていた。

「……自分の色を相手にあげる意味、あの子達は分かっているのかしら?」

“私のことを知ってください”
“私はもうアナタのもの”

諸説あるけれど、どれもみな甘美な意味合いが込められている。



しかも、彼が彼女に“髪飾りをあげる”行為。
これは今はそれほど意味をなさないけれど、昔の人はこう捉えている。

“貴女を傍で守りともに添い遂げたい”

たぶん、知らずにあげたのでしょうね。
あの子もきっとそう。

「ほんと、可愛い子達」

手元のコップの水面に波紋が生まれる。
ユラユラ揺れ、そして、次第に収まっていった────。


花火 【由唯side】→←├



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (2 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1人がお気に入り
設定タグ:恋叶学園 , 派生作品 , 合作
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:しゃっぽ、kohaku x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年8月3日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。