都大会 ページ4
あれから私達氷帝学園はシードとして、第1試合と第2試合をせず、あっという間にベスト8になった
「亮、お前20分を切るって言ってなかったか？」
「俺ならまだ早く終わらせられるぞ」
「なあ、樺地」
「ウス」
なんとなく流れで樺地に言いたくなるんだよね…
口癖なのかなあ
「うるせーよ、跡部」
「まあとりあえず、おつかれだ」
そう言って私は宍戸にスポドリの入ったドリンクを投げる。
今眼鏡かけてるから、性格を多少抑えているし、名前で呼んでる。正レギュラーの人もそうだけど準レギュラー辺りまではこんな感じで分けてる。
ていうか部員200人の顔と名前は覚えてるには覚えてるんだけど、なんか近寄り難いのか遠くから崇められるんだよね。なんでだ！！！
きっと普通の跡部さんだったらこんなことならないし、しないんだろうな！！
「行くぞ、樺地」
「ウス……」
これで、次の準々決勝か…
なんだか嫌な予感するんだよなあ…
監督に進言しとくかなあ、別にまあいいか
跡部様だし、きっと全国まで行けるでしょ。甘い考え持ってると足元すくわれるかなあ…
いや、その為には私ももっと努力しないといけないけど！
青学が準々決勝が行われるので、最後らへんに見に行った。
「流石だな。不二周助」
「相変わらずスキがない」
不二とあまり戦いたくないなあ。いやそれより手塚かあ…
去年本当に悔しかった…
でも手塚はきっと青学の為にやってあれだから、さらに強いんだろうな…
私もしっかりやらなきゃならない…
その後に行われた試合では、なんとなく不動峰戦を遠くのベンチで見ていた。
ダブルスが2組とも負けて、私を呼べと宍戸が言っているのが聞こえた。
ふと相手が気になって近くに寄ってみた。
宍戸が劣勢になってもう負けそうだ。
あれ、あの人全国の大会に…
ああそうだ
「九州地区2強の1人 橘じゃないか」
あー、ちゃんと調べとけばよかったあ…
これはどうしようか…
「あんな奴がこの都大会に出てたなんて……」
その後挨拶が終わり、部員を集めて近くの路上でミーティングをする。そして解散し、監督に連絡をとる。
「あ、監督。跡部ですが結果を報告します」
そして淡々と結果を伝え、宍戸がレギュラーから外されることになる。
まあ仕方ないとはいえ、うちの所弱者はどんどん落としていくからなあ…
そして、来週の時にジローを呼んでもらうことにする。
(次は絶対に負けられない)
(何がなんでもみんなを全国へ)
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作者名：麻有 | 作成日時：2018年3月3日 18時
