勘違い ページ3
「何よ、あんたたち！」
女の子が叫んでくる。
ああ、ごめんね…
ただ女の子と少し話したかったんだよ…
こっちに来てからまともに女子と喋ったことがないからさ！！！！なんだよ、怖いよミーハー…
「おいおい、そんなに騒ぐなよな」
「先にそっちが言っただろ」
「そいつらを全員倒したら、相手してくれるってな」
ていうか、私傍から見たらとんでもないナンパ男なのでは…？？
「やっぱり杏ちゃん！」
「あれ？橘妹じゃん」
「神尾くんとモモシロ君！」
あれ？まだいるの…？
「どうして、そんなタンカ切ったの？」
「だってこいつら、ストリートテニスを……」
「弱者の溜まり場ってか」
ごめんね、ほんとに！！跡部モード割となんでも喧嘩売ったりし始めるから！！！
そう言うと杏ちゃん？はイラッときたらしく、顔を叩こうとして来たので、手首をそっと掴む
「気が強ぇ所も、いいじゃねえの」
そうしたら、あとから来た2人がダブルスをやろうとしてきた。
「……いいぜ。何人でも同じだ」
「なあ樺地」
「ウス」
サーブ権を相手側に渡し、そろそろもうここも居ずらくなって来たので、一球勝負にしてもらう。
私は、さっきからコートの端に立ってて、自分の所の範囲1mに来たボールだけを拾ってラインギリギリに返すことをしている。
相手のチームの2人が私を狙ってくるけど、樺地が取ってくれてる。ほんとにいつもありがとう…
制服着てる子がダンクスマッシュを打ってきたが、樺地が難なくそれを返す。そしてラリーを続けるが、なんとなくもういいかなと思ったので
「やめろ、もういいぞ樺地」
「今日は負けといてやる。お前の名前は？」
「青学2年 桃城武、ヨロシク！」
「そういうアンタは？」
「氷帝学園3年 跡部景吾」
その後に、もう一人の子も名乗ってきたが
「お前にゃ関係ないだろ」
あああ、ごめんねえええ
跡部さんモード強いよお…
ていうか私たちガッツリジャージだったなあ…
(女の子と久しぶりに話したかったなあ)
(まあいいか、テニス部の人達楽しいし)
(これからどうなるかなあ)
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作者名：麻有 | 作成日時：2018年3月3日 18時
