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稲葉side
妻から連絡をもらい、話を聞き安心と共に愛しさが込み上げてくる
帰ったらAと話をしようと決め、仕事に戻った
稲｢ただいま、、A呼んできて欲しい｣
ママ｢分かった、、ちょっとまってて｣
10分ほどして妻の後ろからトボトボと歩いてくるA
稲｢ただいま｣
｢…おかえ…り｣
おかえりの言葉が涙によって消されていく、、Aの頬には幾つもの涙の粒が伝い流れている
稲｢ん？どうした？｣
頬を伝う涙を拭っていくが、なかなか止まらない
｢パパ、、ごめんなさい……｣
稲｢なんであやまるの？｣
｢ん…パパにね、、酷いことした…｣
稲｢そうなの？パパ全然気づかなかったな、、｣
｢ううん、、……Aね、｣
稲｢うん、｣
｢パパのこと大好きだよ、、｣
Aから大好きって言葉を聞けて、、、それだけで十分だ
もういいよ、、、と頭を撫で伝えるがAは頭を横に振っている…………もうこれ以上聞くと、、パパの涙腺がもたないよ……
｢クラスのね…お友達みんな……パパが嫌っていうの……でも、Aはパパの事大好きだから、、みんな嫌なのにAだけなんで？おかしいのかな？って……、、、考えていたらパパとどう接すればいいのかわけがわからなくなっちゃって……｣
ママ｢ふふっ、何にもおかしくないよ、、、女の子は成長過程で通る道だから｣
｢……？｣
ママ｢女の子は成長するにつれて父親を嫌いになっちゃうもんなのよ、、でもAはパパと友達みたい仲良いから嫌いにならなかっただけ｣
｢そうなの？じゃ、ずっとパパのこと大好きのままでいいの？｣
ママ｢もちろん｣
稲｢パパもずっとAのこと大好きだよ｣
そういうとAは満面の笑みを浮べてる、、それが可愛くて強く抱き締めた
嬉しくて涙が出たのは内緒、、妻にはバレてたみたいだけど…
Aside
思春期の頃を思い出し、
思春期とは、、と興味本位で調べたことがある、、大概母親から父親の悪口を聞くことで父親のことを嫌いになっていくらしい、、、あとは、、接する時間が短いとか色々あるらしいが……
そういえば、ママの口からパパの悪いところって聞いた事がないし、、
パパは忙しいのに、時間を作っては私の相手をしてくれてた…ママが言ってた通り親子というより友達のような感じだったから パパのことを嫌だと思う事がなかったんだろうなって思う
25歳になった今でも大好きなまま、、
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作者名：white | 作成日時：2023年4月20日 7時
