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松｢ん？Aちゃん？｣
稲｢うん、そう……もしもし？｣
｢…………パパ｣
Aのパパ、 の一言でなにかあったな… とわかった
稲｢どうした？｣
そう声をかけると、電話の向こう側で泣きはじめた
｢ぐすっ……っう…………けて｣
稲｢A？聞こえないよ、、もう一度言って？なんで泣いてるの？｣
小さい声と嗚咽で上手く聞こえない
松本さんもなにか変だと感じたのか、楽屋へ行こうと背中を押される
稲｢A？何があったの？パパに言ってごらん？｣
｢…こわぃぃ……｣
稲｢何がこわいの？なにがあった？｣
｢も、、っだめかも……こわ、…い ……た、ぐす…すけて｣
稲｢今どこ？｣
｢……いえない、…迷惑かけちゃう……っっ｣
稲｢A、言いなさい、、今どこ？｣
稲葉浩志という立場を心配してか、なかなか場所を言わない、
｢……っ｣
稲｢Aっ!!!!｣
いきなりの大きな声に、、楽屋がシー････ンとなった
松本さんが近づいてきて、スピーカーにするよう言われた
稲｢A、お願いだからどこにいるのか教えて!!｣
電話の向こうから'Aちゃん、開けてよ'と男の声とドンドンと何かを叩く音が聞こえてくる
松｢…っAちゃん!?今どこにいるの？教えて、｣
｢やぁ、、だ……はぁはぁはぁ、、｣
松｢稲葉、Aちゃん過呼吸になってるよ｣
稲｢A？大丈夫だよ、ゆっくり息すってー…はいてー｣
｢む、、り……はぁはぁはぁ、、くる、、し｣
稲｢大丈夫慌てなくていいよ、、パパの真似してみて、いくよ？すーはー、すーはー｣
｢すー、、は、、す、、はー｣
稲｢そう上手！もう１回いくよー、、すーーはーーすーーはーー｣
｢すー、はー、、すー、はー、、、パパぁ｣
稲｢ん？どうした？｣
｢も、会えない？、、私、、しんじゃ…う？｣
嫌な汗が背中に流れた……
稲｢なわけないでしょ？パパが絶対助ける！約束するからどこにいるのか教えて？｣
｢っぅん…………○○ホテル｣
稲｢の？｣
｢…………5010号室｣
稲｢わかった、、すぐに行くからね電話繋いでおこうか、パパと話してよ｣
｢ごめんね、パパ……私が、、よわいから｣
稲｢何言ってんの、、Aは強い子だよ、、パパが絶対守ってあげる｣
電話を聞いていた松本さんが一緒に行くと言ってくれ、、スタッフも何名か一緒に来てくれることに
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作者名：white | 作成日時：2023年4月20日 7時
