ハジマリ ページ47
パパはものすごく心配症……
そのハジマリが実はあって……
私が、モデルをやる前の話、、
大学を出て、大手企業に就職をし総務経理で働いていた
仲のいい子もできて、楽しくてすごく充実していたのだが
就職して半年が過ぎた頃からよく話をかけてくる男性社員がいて、何度もご飯に誘われていたけど丁寧にお断りをしてた
ある日から会社からの帰り道に後をつけられるように、、、
家を知られるのはマズいと思い、その日からママとパパに嘘をつきホテルで生活をしていた
部屋まではバレておらずやっとゆっくり寝れるようになり安心しきっていた
もちろんフロントには、誰かが尋ねてきて何を言われても部屋番号は教えないで欲しいとお願いした
…………
ゆっくりとお風呂に入り、テレビを見ているとき、、
コンコンコン
ノックをされ、覗き穴で確認をすると"あの男"がいた
ドクンと心臓が大きくなる…
'Aちゃん、いるんでしょ？'
'開けてよ'
｢あ、、あ、、｣
恐怖で声が…呼吸が……
手も震えてきたのがわかる
'早く開けてよ' ドンドン
怖くてどうしようもなかった……
咄嗟にスマホを手にとり、、
かけまいと思っていた番号を震える手でタップした
稲葉side
ここ何ヶ月か、Aの様子がおかしい、、、
家に帰ってこなくなった…電話をしても普通？いや、いつもよりもカラ元気な気もする
家に帰っておいでと言っても、なんだかんだ言い訳をして帰ってこない、、彼氏ができたのかなと思っていたがそうでもないらしい……
まぁ、もう大人だからと大目にみていたが、
一度声からわかるほど怯えてるような時があった
訳を聞いても、なんでもないの一言…………
何かを隠しているのはわかっていた、でもそれがなんなのかがわからず……
それに不思議なことにいつも会社から帰る時間帯に電話がある、、、
なにか、怖いことがあるのか…？
妻に相談してみると
ママ｢それって、ストーカーとか……？ なわけないか 笑｣
稲｢え…なんて？｣
ママ｢ストーカー｣
妻はあるわけないと言っていたが、、、なぜかどこかで、それだ！と思えた
これが昨日の出来事だ、
今日は歌番組の仕事で収録が終わったらAに電話で話を聞こうと考えていた
稲｢ありがとうございました｣
松 ｢ありがとうございました｣
楽屋に戻ろうとした時、電話がなった
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作者名：white | 作成日時：2023年4月20日 7時
