六十八 ページ7
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毎日毎日、勉強漬けの日々だった。
「A、桂君来てるぞ」
「ありがと。部屋勝手に入ってきていいから」
扉を開け呼ぶ兄の顔を見らず、言葉だけを交わす。
そんなAの部屋に桂は呆れたような顔で入ってくる。
「A、いくら勉強が大事だからってその態度は良くないんじゃないのか」
また参考書ばかり見ているAに桂はわざとらしく溜息をついた。
成績のことを銀時と話して以来、ますます勉強への熱はついていた。
やっと決まった将来へのビジョンに突き進みたいという純粋な気持ちと、何かとAに突っかかてくる担任への見返したいという不純な動機。
双方の理由で、Aは机に向かう時間が増えていた。
それを桂や兄はあまりよく思っていないようだった。
「A、お兄さんから聞いたぞ。最近休日はずっと部屋に篭って勉強してばかりだって」
「勉強しちゃ良くないの？だって私判定悪いんだよ」
「良くない訳じゃないが…」
桂は困ったように腕を組み、首を傾げる。
「少し根詰めすぎているってことだ」
男は無理矢理、ペンを握るAの手を掴み動きを止める。
その顔は不安そうで、Aを心配していた。
「何がその原動力になっているかは聞かん。だが、このままならいつか体を壊す」
「…ヅラには関係ないじゃん」
そう唇を尖らせた時、桂は勢いよく、Aを抱きしめた。
突然のことに身体は硬直する。
桂は優しくAの頭を撫でる。
その手は震えていた。
「関係ないなんてそんな冷たいこと、言わないでくれ」
「ヅラ、急にどうし」
「俺はAが笑っているところが見たいんだ。自分を追い詰めて苦しんでる顔なんて見たくない」
普段物腰の柔らかい声が変わり、力強い。
比例して抱き締める腕の力も強くなる。
しかし、急に我に帰ったのかぱっとAから離れ、土下座する勢いで謝り始める桂。
気にしないで、と言うものの、桂は申し訳なさそうだ。
「…確かにそうかも」
夢の為に頑張りたい。
銀時を見返したい。
そして、もし夢が叶い、大人になったら坂本に想いを伝えたい。
その気持ちがAの周りを見えなくさせていた。
桂の言う通り、負担を考えずただがむしゃらにやっていても身体に毒なのだ。
「少し冷静になれたかも。ありがとう。
いつもよく見てくれてるよね。なんやかんやで良い幼馴染だよね」
そう言うと、桂は眉を下げた。
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るう - 坂本ざああああああああん”〜！ 最高！！😭 (2022年12月25日 20時) (
レス) @page11 id: ee892c350f (このIDを非表示/違反報告)
Nattu(プロフ) - ぼむぼんさん» わー！ありがとうございます！かわらず楽しくかいていきます！ (2021年9月16日 12時) (レス) id: 8022db4695 (このIDを非表示/違反報告)
ぼむぼん(プロフ) - 続編おめでとうございます！！無理せず頑張ってくださいね！！ (2021年9月16日 0時) (レス) id: cd33b2bf6a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Nattu | 作成日時：2021年9月15日 23時
