逆刃刀の女3【銀魂】

沖「おーい。土方さん殺しにいこうぜ！」貴「いやそんな、磯野ー！野球しようぜ！！みたいなノリで言われても……」 ページ16

貴方side

あっ、そうそう。九ちゃんはさっき妙ちゃんに無理矢理着替えさせられて、いかにも女の子！というようなそれはそれは可愛らしい着物を着ている。

正直言って良い？？めちゃくちゃ可愛いし美少女だしツインテールが似合う！！

貴「安心して。君に危害を加える気は少しもないよ。」

九ちゃんの緊張を解そうと、努めて優しく穏やかな声で話しかける。
互いの指が絡み合うように九ちゃんの手をそっと握りしめた。


全(…………！？！？)

九兵衛が男に触れられたというのに、相手を投げ飛ばさないことに全員が驚きを隠せない。

あれ。………ちょっとまって。よくよく考えたらこれ、私が女だってバレるのでは？？

そんな事を今気付いても遅いので、諦めて意識を九ちゃんに向ける。握りしめた手からはじんわりと熱が伝わってきて、なぜだが無性にホッと安心した。


貴「…君はとっても強くてカッコいい。君の強さに憧れているし、強くあろうと努力を惜しまない君が好きだ。
きっと君は俺なんかよりよっぽど強いよ。


それでも俺は、君と一緒に戦いたい。


君が傷ついても前に進もうとするのなら、俺はその隣で君を支えて護っていきたい。


いや、俺が君を必ず護ると誓うよ。

この綺麗な手を、誰にも触れさせたくないからね。………なんて。」


繋がっている手を、私の口元に近づけて、騎士が姫に誓うように触れるだけの口付けを九ちゃんの手に落とした。

恋人繋ぎからのキスと甘々なセリフ、そして最期の悪戯めいた微笑みに九兵衛の頭は完全にキャパオーバーに達した。
ボンッッ！！！とまるで熟したトマトのように一瞬で顔を紅潮させ、そのまま後ろに倒れ込みそうになるので、咄嗟にAが腰を引き寄せる。


まあそうなると必然的に距離が近づいていくわけで。

貴「大丈夫？顔が赤いね、熱があるのかな。」

自身が男装している事実をもはやほぼ忘れているAが、純粋な心配からコツンと額と額をくっつけて熱を計る。
ただでさえ男慣れしていない九兵衛が、この少し動けばキスでも出来そうな距離にAがいると言う状況に耐えられるはずもなく。


九「ぼぼぼぼ、僕もお手洗いに行ってくる！！！！」

真っ赤な顔を手で必死に隠しながら逃げていった。周りのやつらは、恐ろしいやつだとその時思っていたのだが、とうの本人は私の演技が下手すぎて怒ってしまったのか。などというトンチンカンなことを考えていた。


九(ぅう。ぼ、僕が好きなのは妙ちゃんなのに、なんでこんなに鼓動が速くなってるんだっ…それになぜ手も触れて…)

貴「姫様護衛編が長い。」作「それ思った。」貴「と、いうことでサッサと終わらせろよ。」作「え、無理。」→←Q好きな料理はなんですか？A銀「宇治銀時丼」土「土方スペシャル」ミ「唐辛子丼」貴「わさびスペシャル丼」沖「姉上以外、味覚細胞死んでまさぁ。」新「いや全員やばいでしょ。」

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