sugar ＊

無自覚 ページ9

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仕事の休憩中物件をスマホで探していると同僚の真木が
声をかけてきた


「なにお前引っ越すの？」


「ん、そろそろ一人暮らししようかなって」


「へぇ、どういう風の吹き回し？あ！男できたのかっ？」


「は？なんでそうなんのよ」


「ほら、アイツだろ？親友の兄貴とかいうヤツ」


「違うわよっもぅ、真木午後から長田様みえるんでしょ
さっさと準備しとけっ」


「お！もうそんな時間かっ帰りに詳しく聞いてやっから空けとけ」


「空けるかバカ」

真木と話してたら休憩時間無くなっちゃたじゃん


ピコンと鳴る通知
見るとふっかさんからのメッセージ


ふっか今日飯食いに行こ
A終わったら連絡するね


最後のお客様をお見送りして急いで片付ける


「なぁ、どこで飯食う？」


「ごめん、わたし約束あるの」


「は？空けとけって言ったじゃん」


「あはは、ごめんごめん、後輩誘いなよ」

「え？ヤダよ、金かかるじゃん」

「湊、莉央、真木がご飯連れて行ってくれるって」

「真木さん、いいんですか？やったー」

「おい、勝手にお前…」


「湊、真木の相手よろしくね、後やっておくから行っといで」

「全くしょうがねーな、じゃあ行くか」真木は諦めて
湊と莉央を連れて行った


なんだかんだと文句を言う割に面倒見がいいんだ


お店を片付けてたら入り口でノックの音


ふっかさんが立ってた


中に入って待っててもらう
　
「Aも立派な美容師さんになったなぁ」


鏡越しでしみじみしてる


「シャンプーしてあげようか？」


「マジ？」


「ん、いいよ」

シャンプー台に寝かせて顔にガーゼを被す

マッサージしながら洗っていくと直ぐに力が抜けた

疲れてるんだね


ゆっくりシャンプーをしながら頭の凝りをほぐす

完全に寝ちゃった…

洗い終わって声をかけたら直ぐ起きたふっか


「めちゃめちゃ気持ち良かったわ」


「疲れてるみたいだから早く帰った方がいいよ？」


「ん、Aと飯食ったらすぐ帰るよ」

そう言うとこだぞ、ふっか…

心配性→←楽屋にて

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