sugar ＊

楽屋にて ページ8

.


.
「なべ？Aの様子は？どうだった？」


「あ？アイツさ、俺が風呂から上がってきたらソファーですぅすぅ寝てやんの、んっと不用心な奴だなぁ」


「え？しょっぴー女の子連れ込んだん？！俺も家行きたい」


「は？来なくていいよ」


「なになに、翔太浮いた話あんの？」ニヤつく佐久間


「くは、そんな色っぽい話じゃねーよ、残念ながら」


「Aは？ちゃんと家帰った？」


「あぁ、ちゃんと話すって言ってたよ」


「そっか…良かった」


「なぁ、ふっかさんとAってさ…」二人の関係を聞こうとしたらタイミング悪く呼ばれてしまった
ま、いいか…

仕事終わり別の現場に向かうめめと同乗した俺


「しょっぴー、良い感じの子いんの？」


「え？いないけど…」


「そうなんだ、康二が騒いでたから」


「ははは、そんなんじゃねーよ
成り行きでちょっとほっとけなかっただけだよ」

「ふーん、珍しいね」


「あ？そーでもねーだろ」


「いや、珍しいでしょ、まず人を家にあげるのも」

「だから、それは成り行きだって…漫喫で夜を明かすとか聞いて帰せねーだろ
しかもメンバーの大事なこかもしんねーのに」


「えっ？メンバーのって？！三角関係？」


「ばか、ちげーわ」


「メンバーって誰？まさか舘さんとか？」


「違う違う、ふっかさんの妹真美の親友」


「へぇ、真美ちゃんの」


そんな話をしていたらあっという間についた自宅


「じゃ、めめ、お先！頑張れよ」


「うん、行ってきます」


「いってらっしゃい」


コンビニに寄って部屋に帰るとソファーには畳まれた毛布


昨夜のAを思い出す


Aはふっかのこと好きなんだろうか…

アイツちゃんとお母さんに言いたいこと言えたのかな…


さっきからヤケにAのことが思い浮かぶ


めめに言われた良い感じのこってフレーズに苦笑いが浮かぶ


「いやいや、ないない」


かき消すように立ち上がって風呂へ向かった

無自覚→←天邪鬼

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す