(終)元カレ(工藤新一)は私をフっていなくなった

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A「あ〜、ﾁｯ、どうして」


その日の晩26時を過ぎ、少し外が明るくなってきた頃、燃やされた家から持ってきた数少ない荷物をばら撒き手のひらに収まるぐらいの小さなケースを手に取った。

行かなきゃ、

逃げなきゃ、


そう私の頭の中は葛藤で埋め尽くされる。


無意識に噛んでしまった唇から血が流れ、鉄の味が口の中に広がる。

そのまま散らかったガラクタの上に仰向けになり、箱の中身を取り出し天井に掲げる。


ああ、会いたいよ

苦しいよ


私の瞼から1粒の涙がこぼれ横に流れていく。






その時にはもう私の決意は固まっていたんだ


ーーーーーーーーーー



阿笠「旅行？一人でか？」


A「そうなんです。本当に勝手で申し訳ないのですが、」

哀「先週京都に行ったばかりなのにどうしてかしら
何か理由があるの？」

A「いや、ただ綺麗な夕日が見えるとかで、、」


阿笠「おー、確かに写真で見た感じは綺麗じゃの

お、その日は仮面ヤイバーの期間限定イベントがあるわい」


哀「じゃあ子供たちも喜びそうね」


A「え、待って待って今回は私ひとりで行きたくて」


哀「何。
私たちがいたら邪魔なの？
夕日を見るために行くのよね。
私もその夕日とやらを見たいもの。」

A「あーんと……「何」……わかった
じゃあ2人と歩美ちゃんと元太くんと光彦くんと6人で行きましょうか」

阿笠「うんうん、じゃあ直ぐにみんなに確認してくるわい
あー楽しみじゃな」

あーあ、6人って言ったのに

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