(終)元カレ(工藤新一)は私をフっていなくなった

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昴｢実は以前からあなたの事を見かけていたのですが、どうも近づけるような様子ではなかったので結果的に驚かせることになってしまいましたね｣

ご挨拶のしるしにとスーパーで売ってるチョコを頂いたが

A｢あの、私居候なだけなので気を使って頂かなくてよかったのに｣

逆にこっちが先に挨拶するべきだったのに
なんと親切な人なんだ

変な疑いをしていたのが申し訳なさに変わり自分が恥ずかしくなった

昴｢そんな冷たいこと言わずに
実はコナンくんからあなたについて少しだけ聞いていたのですよ
以前あなたが危ない目にあったとかで、まだ犯人は捕まっていないそうじゃないですか｣

A｢あー、まあそうですね
でも、それからは何も無いのできっと無差別なものだったんだとおもいます。
まだ捕まっていないのは怖いですけど、私もあんまり覚えてないのでそんなに気を配って頂かなくて大丈夫ですよ。｣

何度も言ってきたフレーズを彼にも伝える。

誘拐犯が兄で自分から会いに行きましたなんて世間には口が裂けても言えない
コナンくんにも言ってないのに

昴｢まあ確かに
先程のあなたの警戒心を見れば少し安心はしました｣

あははと上品に笑う彼



昴｢一応僕も気にかけてくれと頼まれているのですよ｣

だからはい、と渡された紙には電話番号が書いてあった

昴｢もし何か困り事とかあったりしたら何時でも連絡してください。｣

A｢こまりごと…｣

昴｢そうですね、例えば知り合いには話しにくいこととか、
…実は今大学生で結構暇な時期なのでぜひお話し相手が欲しいだけなのですが｣

A｢なるほどー｣

私はその紙を羽織っていた上着のポケットに押し込み、ごめんなさいと心の中で呟いた

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